厳寒の12月、第35回有馬記念 距離2500m 
中山競馬場の四コーナーを回って最後の直線で先頭に出たのは葦毛の怪物だった。ゴール板を先頭で駆け抜けると鞍上の武豊は高々とこぶしを突き上げた「最強馬はオグリだ!」と。
それは感動のラストランだった。17万人の大観衆からオグリコールが湧き起こる中、オグリはターフを去っていった。

優駿スタリオンステーションでオグリに会った。カメラのファインダーの中で、より白くなった馬体に夕日を浴びながら、きょとんとした顔でこちらを見ていた。
今何を思っているのだろうか。