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2017年7月

『ちょっと コーヒーブレイク!』

今回は「鳥」の話ではありません。字は似ているけれど「島」の話です。
ひと休みしてお茶の時間にしませんか。

写真家であり、作家でもある藤原新也が撮った 『沖ノ島 神宿る海の正倉院』 の写真展が日本橋高島屋で開かれています。
若い頃読んだ彼の著書 『印度放浪』の写真と文章は 私に大きな感銘を与えました。 そして久々、古代の神秘に触れてみたくて都心の喧騒の中に行ってみました。(人混み、嫌いなのですが)

びっくりなのは、展示写真の撮影がOKなのです! さすが藤原新也。
そこで持ち合わせのコンパクトカメラでパチリ。 複写と部分ですから彼の写真では無くなるのですが、ちょっとだけでも雰囲気が解ればという事で載せてみました。

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Img_3412zweb2           玄界灘に浮かぶ絶海の孤島 沖ノ島の島影


世界文化遺産に決まった『宗像、沖ノ島と関連遺産群』。 沖ノ島は孤高にして神秘。
古代大和朝廷による祭祀がおこなわれた場所であり、島そのものが女神である『田心姫神(たごりひめのかみ)』の御神体と言われています。

立ち入りは原則禁止。女人禁制。 島で見聞きした事は一切口外してはならない。 一本一草一石たリとも持ち出してはならない、と言う厳しい掟に守られてきました。

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Img_3350web7           神が鎮座したと言われる原始の森の中にある沖津宮


藤原新也は言う。
「巨石と原生林のうっそうとした中に不思議とバランスと秩序が保たれている。 人間が一切感知しないと言うのは逆に自然の共生がおのずと秩序を作り出すのではないか」

「人間の肺の中には赤子時代の微量な空気が残っていると言われているが、この聖域には古代の気配が残っていると感じる」
彼はその残気を撮ったのだと言います。

「この時代、巨石は神への宝を収める特殊な場所であり、その岩影に近づくと祈りの霊気が微かに漂っているかの様な空気を感じた。 そしてこの岩影を島の女神、田心姫の女陰と見立て神話にあるように 生きとし生けるものの命はみなここから生まれ出たのであろう」

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学術調査で8万点もの献上品が出土、全てが国宝に指定された事から『海の正倉院』とも言われています。

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宗像大社の祭りには巫女があたかも女神の化身の様に現れ、祈り、舞う。

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「ここで見たのもは決して話してはならぬ」と言うのですが、写真展では対談が企画されて、彼が感じた島の霊気を話してくれましたが、大丈夫なのでしょうか(^^)

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『アオバ 三兄弟』

下野国
その八幡宮のシンボルであったケヤキの巨木は、空洞化による倒壊の恐れがある事から伐採されてしまいました。 幹にあったウロには毎年アオバズクが営巣していたのですが。

地元の人達に愛されてきたアオバズクです、ウロの部分は切り取られて他の木に置かれる事になりました。 去年の秋の事です。

しかし地元の人達にも、元の木が無くなってしまっては今年は来ないのではと思われていたのですが。。。
先週、無事に3羽の雛が巣立ちました!。

近隣では一番早い巣立ちを迎えました。 でも杉の木のあまりにも高く見えにくい所に居るので、訪れる人のほとんどは諦めて帰ってしまったとか。 そしてこの日も誰も居なくなりました。

広く奥深い境内のあちこちを探しまわり、裏山に回り込んでやっと雛達の見える一画を見つけ出しました! 斜面の狭いワンポイントでの撮影には首が痛くなります。


それでは 『アオバズク 団子三兄弟』 の黄色いクリクリ瞳が可愛い百面相をごゆっくりと ご覧ください。

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こちらはお母さん。 雛達を少し上から見守っています。 雛は時折、もうお腹空いたけれどご飯はまだ?と上目使いで見るのですが微動だに動きません。

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陽が西に傾き出す頃になると雛の動きが活発になってきます。
アオバズクの雛はフクロウ類の中でも一番表情が面白いので、いつまで見ていても飽きない三兄弟です。

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コアジサシの恋話とクロハラアジサシ

近くの沼にコアジサシの群れが来ています。 動きは素早く乱降下を繰り返すので、久々のアジサシ類撮影の私には果たして追えるかどうか。
鋭角でシンプルな翼、無駄をそぎ落としてスピード追及に特化した姿を撮りに行ってみました。

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湖水の真ん中、竹竿の先に雌のコアジサシが止まりました。
彼女を巡っての男達の涙ぐましいプロポーズ大作戦 『沼の恋の物語』 の始まりです。

幾多の男達が小魚をもって愛の告白にきます。
すぐに、堂々と正面からやって来ました。 

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告白タイム。
「あなたに一目会った時から、心の底からしびれました。 プレゼントを受け取って下さい!」
『よろしく お願いします』

あれ、あっけなく求愛成功!

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と、話はここで終わってしまうのですが。。。
「ちょっと待ったぁ!」  その後に一人の男がやはりプレゼントを持って飛んで来ました。

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すると、あれっ、彼女は初めから目も合わせず 顔を背けて拒絶反応です。

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男はプレゼントを差し出すのですが、顔を振らず受け取ってもらえません。 彼は魚をくわえたまま彼女の周りを名残惜しそうに一周して去って行きました。

これは何かの見間違い、顔も見ないなんて。。。更に確かめるために待っていると
遅れてもう一人の男もやって来ました。 彼女はやはり顔を背けてあからさまにプレゼント拒否のポーズムンムン。

男は彼女の心変わりを期待して耳元で愛をささやくのですが、聞く耳も食べる口も持たず。

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そのまま去って行きました。

こちらの彼は別な方法でアプローチ!彼女に猛アタック中!。
プレゼントをくわえると、彼女をどこまでも追いかけます。 逃げる彼女と追う彼氏、カーチェイスの様です。 それってストーカー? これはこれで嫌われるかも。

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中には気に入らない男からプレゼントををもらうと、受け取っても直ぐに下に落としてしまう彼女も居るとか。男はそれをまた拾って去って行くのですが、満身創痍。
好きな彼以外には見向きもしない気持ちはわかるのですが、せっかくの好意、相手を傷付けない断り方と言うものがあるでしょう!。
初めからそっぽを向いて拒否をする姿を見せるとは、深く傷つく繊細な男もいるのです。


『花の命は短くて・・・』 ですよ!。


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コアジサシの群れの中に、くちばしと足の赤い鳥が飛んでいます。 お腹は黒いけれど 腹黒くはありません。 この朝入ったばかりの2羽の『クロハラアジサシ』です。

飛来数の少ない鳥で去年も来てくれたのですが、運悪くレンカク騒動に巻き込まれ、彼を見る人も撮る人も無し!。 深く傷ついて一日で帰ってしまいました。
今回は堂々の主役です 。「あんたが大将!」

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男女同色の夏羽なので2羽はペアなのか、仲間同士なのかわかりませんが、こちらは求愛では無さそうです。 魚の持参も無く悠然としていますから。

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時間が経つにつれ日差しがジリジリと照り付けます。 湖畔は遮る木陰も無く、撮影は面白いのですが たまらずの退散となりました。

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『黒い鳥 2色』

澄みきった響き渡る声を聞くと心が弾みます。 鳴き声の発信源は直ぐ近くなのですが見つける事が出来ません。
声のする辺りを歩きまわってみてもわかりません。 自信を失いかけた頃にやっと見つけました。
「あんな所にいたのかぁ。。。」

歌声を聞いてから5分程が過ぎてしまい何度かのシャッターチャンスを失っています。

声のする方向から見つけられなかった事がちょっと尾を引きます。 それでも短い時間、アングルを探しながらシャッターを切りました。
美声の主は『クロツグミ』です。

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クロツグミの森から、緩やかなコーナーの続く山道を高度を稼ぎながら快適に1時間程走り抜けると峠に着きます。
カラマツの森でもうひとつの黒い鳥に会うためにやって来ました。

木道を歩きながらの探索。 今度は鳴く事は無く、見つけた時は枝で羽繕いをしながらのんびりとしていました。 それは辺りに溶け込んでいて見過ごす程でした。
この時期に会いたかった『ホシガラス』です。

枝の上で尾羽を広げて日光浴をしたりの繰り返しでリラックス。 きっと松ぼっくりの種をたらふく食べた後だったのでしょうか。

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草原の中の木影から撮っていたのですが、一通り撮り終えた頃、急に私の所に向かって飛んで来ました。 
着地は至近距離過ぎて望遠レンズ装着のままでは撮影範囲外です。 距離4m未満。

何かいちゃもんを付けに? 或いは威嚇をしに来た? のでもなさそうです。

お互いに目線が合い、ちょっとびっくりでしたが枯れ草の上でしばしのんびり。 こちらは動くに動けません。
「あのぉ、少し離れていただけないでしょうか、画面いっぱいなのですが・・・」

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ホシガラスは「ちゃんと撮った?じゃぁ行くよ」とでも言うようにこちらをチラ見すると、この後一直線に奥の森に消えて行きました。

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『梟の神様からのご褒美』

フクロウが営巣する公園の巣箱を今年はアライグマが占拠、フクロウの営巣は出来なくなってしまいました。
それでも地元の人達の努力で4月に新しい巣箱が掛けられました。 しかし時期的に遅いので「フクロウは他に行ってしまったかも」と今年は諦めていたのです。

それが数日前、突然「雛が巣箱から顔を出している!」との知らせ。 日にちを逆算すると巣箱を設置するのを待っていたかの様に直ぐに営巣した事になります。


不苦労(フクロウ)撮影の私の苦労はここから始まります。 私には連日撮影する日がありません。毎年同様に仕事が終わってから急いで電車に乗り帰宅、公園に通います。 公園は午後7時に閉まり、日没も同じ時間帯なので撮影出来る時間は1日に30分未満しかありません。

そんな苦労を知ってか、梟の神様はご褒美をくれます。この時がご褒美の日でした。 これはそんな巣立ちまでのドキュメントです。


公園に着くと長男(or長女)は巣穴から体は出しているのですが巣立ちはしていません。この状態でもう3日目です。

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すると次男が待っていられないと長男の足元から顔を出してきました。
そして下の画像が 神様からのご褒美『今日の1枚!』となりました。

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なかなか巣立ちをしてくれない長男に業を煮やしたのでしょう、初めて見る外の世界です。 長男はしきりに下を見て飛ぶ高さを心配している様子。


「早く出てよ」と言う次男を無理やり押し込めていましたが、6時20分、遂に巣立ちました!。
瞬間、シャッターを切りましたが1/20秒、当然画像は流れて姿は見えません。でも雰囲気は写っています、想像して見てください。

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飛びました!。流れてわかりませんが好きな画像です(笑)
直ぐ下の枝に運良く無事に着地。 それでもふらふら。

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Img_7153web_3          やっと安心できました

その後、直ぐに巣箱からは次男が顔を出していました。

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そして閉園時間が迫り、車で公園のゲートを過ぎた時、次男が巣立ちをしたという知らせがフクロウ見守り隊の人からきました。 巣立ち後、枝の着地に失敗して地面に落下、草の中で見えなくなったとも。


次の日の夕方、駆けつけてみると  次男は木を登って姿を見せてくれました。

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巣箱からは三男が顔を出していました。
こちらがお母さん、森の奥で子供達の巣立ちを見守っています。

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更に翌日。
巣箱の側には先に巣立ちした長男の姿がありました。

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これが私の一年で一番忙しい鳥撮りの出来事でした。。。

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