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2017年1月

『夜な夜な集う怪鳥』

彩の国 北部特派員から報告が入りました。
『夜な夜な白い小鳥の大群が交差点で集会を開いている!その数知れず!』 と言うのです。
今回はそんな怪しい鳥のお話です。

夜6時過ぎの埼玉県鴻巣市 国道17号線。 昼夜を問わず交通量の激しい交差点に怪鳥達は群れていました。 300羽を超える小鳥達が信号や変圧器、電線に止まっています、それも片側だけに。 きっと今、想像している人はムクドリやヒヨドリと思っているでしょうが違うのです。

体は全身が白色で小さく、鳴く事も無く静かに集まっています。 下から見ているので顔は見えませんが尾の長い「しゃもじ」みたいな形の鳥です。

この鳥の名は? そしてなぜ交差点の片側にだけ集団でいるのか? 謎ば深まるかり。

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「ちょっと待った!」
『何ですか ヒゲじい』

【突然ですが ネットとTV電波が混乱してNHKのTV番組調に変換されてしまいました。 しばらくそのままでお待ちください】

「わかりましたぞ、白くて尾の長いしゃもじ形の鳥と言えば、エナガですな」
『でもヒゲじい、胸に黒い模様があるでしょう、エナガの模様とは違うみたいですよ。 それによく見てください。 模様のあるものと無いものがいます。 2種類の鳥なのでしょうか?』


「なる程、それでは次の謎、ここに集まる理由が今度こそわかりましたぞ!。
あの鳥達はお疲れの様ですな。 寒くて縮こまっておると肩が凝って飛べなくなるのじゃ。だから”全身もみほぐし”を受けに並んでいるのです!。 その証拠はあの看板ですぞ、あの黄色い看板の脇が一番多く並んでいますからな」
『・・・・・』


その日は結局肉眼では解からず、その後に望遠レンズを持った第二次アタック隊が出撃しました。 そして事実は解明されました。


『ヒゲじい、白い鳥の正体は「ハクセキレイの大群!!でした。 2種類の鳥に見えた模様の違いは、雄と雌の冬羽だったのです!』

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「なる程、それでは何のためにあそこで毎晩集会を開いておるのじゃ?」
『集まる理由は正確にはわかりませんが、寒さをしのぐための知恵も主な理由のひとつです。 あのマッサージの看板は、夜中も点灯しているので鳥は暖かいのを知っています。 しかもその一画には夜通し明かりのついているラーメン店の看板とかが数多くあるのです』

「看板の役割はそっちであったか」


信号や変圧器、電飾看板が発する熱が冬の寒さを乗り切る暖房になるとか、街に住む留鳥は知っていたのです。 他の場所の事例では電飾看板の熱で虫も発生して餌になることもあるとか。 モミモミの大きな看板はマッサージこそしませんでしたが、他の大きな役割をしていたのです。

10年ぐらい前から全国でハクセキレイの集団現象がポツポツと出てきたとか。 子育ての終わった秋頃から4月の子育てが始まる頃まで集まり、冬は特に集団化するそうです。

【一部TVと混線しました事をお詫びいたします。 画像はクリックすると大きくなります】

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『風の鳥 アネハヅル』

それを知ったのは鳥の映画「WATARIDORI」だったでしょうか。 もうひと昔前、『ヒマラヤ山脈の上空を渡るツル』の話を聞いた事があります。
気温-40℃、酸素は地上の1/3の中で8000m級の山脈を超えて行くと。 そして2013年NHKで「アネハヅル驚異のヒマラヤ超えを追う」が放映されました。

チベットの草原で繁殖期を過ごしたアネハヅルは秋にネパールの渓谷に集まり、谷から発生する強風を利用して上昇気流に乗ります。
しかしV字編隊を組んでヒマラヤ山脈を越えていく途中、山頂上空でこの季節に発生する激しい乱気流に遭遇します。
何度も渡りに失敗しては谷に戻り、その繰り返し。それでも命をかけて越冬の地インドへと向かうのです。

そんな浪漫あふれるアネハヅルを日本の田園で撮るチャンスが来ました。 「会いに行こう!!!」 鳥撮りの出来る休日まで何と長く感じた事か。

朝の光が差し始める頃、アネハヅルは出勤していました。 赤い目と目のそばから走る白い飾り羽が特徴の世界最小(全長90cm )の大きさで世界最高の高度を飛ぶツルです。 出会いの感動と愛は画像から察してください。

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普段は警戒心の強い鳥なのに、しばらくこの地に居たので地元慣れしたのでしょうか、散歩の人が犬を連れて近寄っても餌を探して食べていました。
時には30m程まで近寄って来てくれるので鳥が大きすぎて私は後退りしての撮影となりました。

朝日に染まりながら、指揮棒をくわえてのツルの舞を披露してくれます。

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しばらくするとお昼休みでしょうか、一本足のまま休憩モードに突入です。 何処からも近寄れない休耕地の真ん中で固まって1時間半程そのまま動きませんでした。 ここが一番ストレスを受けない所なのでしょう。

休憩時間が終わると思われる頃、次はお茶の時間に違いないと考えて小川に先回り。  しかし予測は見事に外れ、飛び出しました!

突然の事なのでシャッタースピードが飛びものモードになっていません。 それでも追うと、2枚目のカットは対面のカメラマンが重なって写り込みアウト。 飛び上がると旋回して私の方から見えるのはお尻だけとなりました。

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何かあったのでしょうか、左の風切羽が2枚抜け落ちています。 でもフライトは出来るので安心しました。
遠く小さな画像ですが、きっとヒマラヤの空を飛ぶ時もこんな感じなのでしょう、思いが馳せます。

行先は双眼鏡で確認出来る範囲にある緑の田んぼでした。 午前中は枯れ地の田んぼ、午後の部は緑の田んぼと、にくい演出をしてくれます。

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どうやらこの地が気に入っているみたいです。 近くの川の中州を塒としているので夜も安全、直ぐ隣に広がる広大な田んぼを餌場とする、住食接近の良い環境でした。 しかしあちらこちらで田起こしが始まっています、間もなくアネハヅルはこの地を離れるかもしれません。
無事にインドへとたどり着く事を祈ります。


ネパールの山岳民族 シェルパ族は強風を利用して超高度まで飛行するアネハヅルの事を 『風の鳥』 と呼んでいるそうです。




【長い物語を最後までお付き合いいただきありがとうございました。 画像はクリックすると大きくなります】

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『青色、鶯色』

このところバードカービング展に出品する作品創りが佳境に入り、と言うより間に合いそうに無く、休日は勿論、平日も仕事から帰って連日深夜残業に励んでいました。
長時間無賃金残業のブラック工房、ラストスパートはフクロウの彩色でした。

なのでなかなか鳥撮りに行く事が出来ませんでしたが、やっと半分の塗り工程までたどり着いたので鳥撮り再開です。
マイフィールドでウグイスのひと鳴きが聴けるというので出かけてきました。

初めに出て来たのはルリビタキ。やはり新春らしい明るさと暖かさをもたらしてくれるのはこの鳥しかいません。しょっぱなから決めのポーズです。今年の幸せの青い鳥になってくれるでしょうか。

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こちらも お立ち台でひと鳴き。 でも、ジジジジジ・・・の地鳴きでした。

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時間差で出て来たのはウグイス。 なかなか姿を現さないのでじっくり撮りたいのですが、警戒心が強く、立ち位置を変えると直ぐに隠れてしまいます。

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最後にひと鳴きしましたが、まだまだ春までにかなりの発声練習が必要の様でした。

ルリビタキとウグイスのツーショットを期待していたのですが、それぞれの気が強く、お互いを蹴散らしてしまいます。
そんな時でした、ルリビタキの後ろに何やらボケボケの灰色の陰が忍び寄ってきました。

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一瞬の間のニアミス、ツーショットでした! ピンアマですがここが限界点で、その後はそっと降りて姿を消してしまいました。

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シロハラを蹴散らして水場にやってきたのは赤い鳥、アカハラ。 かといって水を飲むでもなく、縄張りの偵察だったのでしょうか。

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こんなフィールドの朝でした。



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『年の初めは』

全ての立ち振る舞いは可愛く、愛らしく、大好きでした。 それなのに突然の音信不通となってしまいました。。。それでも再会できる時を心待ちにしていたのです。

誰の事かって、いえ、コミミズクの事ですから。

広大な遊水池に5羽を超えるコミミズクが越冬にやって来ました。 私にとっては3年ぶりの再会です。
今から十数年前、初めてコミミを撮ったのがこの遊水池でした。 コミミズクが隠した獲物を狙ってハイイロチュウヒが後を追いかけて目線の低空飛行するという、一粒で二度おいしいグリコ以上の出来事だったのです。 鳥の知識があまり無い時に良い場面に遭遇してしまうと、毎年あるんだと勘違いをしてしまい油断が生じます。 

以後、そんな経験は二度とありませんでしたから。  全てが一期一会です。

陽が傾き出す頃、コミミは音も無く現れます。 人から離れて一人で撮影場所に居る時は180度辺りに気を配らなくてはなりません。
いつもの風景で、ベージュ色の葦原をコミミが飛び始めます。  この三頭身のずんぐりした体と鋭い眼光が魅力、いつかバードカービングで彫ってみたい猛禽です。

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次の瞬間、コミミは空に舞い上がりました。いつも低い葦原を飛んでいる事が多いので、空をバックに飛ぶというのは新鮮に見えます。

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空を飛んだ訳がわかりました、上空にもう1羽が姿を現したのです。2羽はバトルを繰り返している様にも、仲良し?の様にも見えますが。 

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淡い緑に包まれた土手は、この頃の陽気で何と「菜の花」が咲いていました。

Img_5120web10_2          実は私はこの緑の中の遠景の風景が好きです。

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残照を浴びて景色もコミミもオレンジ色に染まっていきます。

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陽が沈みかける頃、気がつけば南西の方向に夕陽を浴びた富士山が姿を現しました。
まだコミミも飛んでいます。

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『いち富士・にコミミ・さん・・・・・』

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『2017 元旦』

穏やかに年が明けていきました。 新年おめでとうございます。
今年が良い年であります様に
そして 楽しい出会いがあります様に。。。

と言っても、夜更かしのフクロウ、今年も朝寝坊から始まりました!

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