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2016年9月

『赤蕎麦畑にて』

一面桃色に染まる赤蕎麦畑にノビタキがやって来る頃。。。

なのに、先日の台風16号の影響で赤蕎麦は倒れてしまいました。 そして、畑は今年で10周年の節目となり最後を迎えるというのです。 更に、畑にノビタキが来ているのかどうかもわかりません。 いい話は全く聞こえてこないのです。

たとえ赤蕎麦が倒れていても、ノビタキが居なくても、それでも行かなくては!。
赤蕎麦の回復力に期待して信州伊那谷に向かいました。また超深夜便運行です。

そこは中央アルプスと南アルプスに囲まれた、天竜川の両岸に広がる美しい村。

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そこで栽培される赤蕎麦とは。
蕎麦の原産地、ヒマラヤ山脈の麓に赤い蕎麦の花が咲いていました。1987年、信州大学の氏原教授がヒマラヤ3800mに咲く蕎麦の花を日本に持ち帰り品種改良。これが「高嶺ルビー」と呼ばれる様になった赤蕎麦です。

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台風と連日の長雨で赤蕎麦は倒れてしまいましたが野生のDNAの力が残っていたのでしょう、立ち直ってきました。
天気は今日だけが薄曇りの撮影日和、後はあての無い主役まちです。それでも出合いの季節、きっとやって来るはず。

朝霧の中、5時から待ち続けて足に疲れが出始めた頃、ノビタキは現れました。赤蕎麦の花には優しいお嬢さんのノビタキがお似合いです。

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白い蕎麦の花もまじりあってきれい。

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赤蕎麦の上に集まる虫を捕るのが朝食。フライングキャッチをお見せしたいと申しております、ご覧ください。

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赤蕎麦が山を作っています。「赤蕎麦山盛一丁  お待ち!」と言うのでしょうか。

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ホオアカも赤蕎麦の香りに誘われてやって来ました。桃色に埋もれています。

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こちらは ヒメアカタテハ。

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ノビタキは左右の畑を一時間程飛びまわると去っていきました。 かなりの時間が経ったと思いきや、やっと陽が昇り始めた7時過ぎのことでした。
美しい村にはゆっくりと時間が流れていきます。

お土産は、リンゴと藤稔と言う品種の葡萄、そして赤色画像でした。

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『君の名は?』

と言っても、新海監督のアニメ『君の名は』の事ではありません。あしからず。

♪しょうがない、雨の日はしょうがない・・・
秋雨前線の影響でこのところ休日は雨の日が続きます。そこで、アップしようと思っていても次々と旬の鳥が現れて長~~く出演のチャンスを失っていた留鳥の画像が遅ればせながらの登場となりました。

それは まだ日蔭が恋しくなる頃、翡翠を撮りに行っていた時の事です。

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止まり木に翡翠が小魚をくわえてやって来ました。カメラを向けるとファインダーから急に姿が消えたのです ?と思っていると、大きな鳥影が同じ枝を下から登ってくるのが画面の端に見えました。 それも2羽。指の長い、見慣れない雛です。
「君は誰? 名前は?」

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2羽は仲良し、ゆっくりと上がってくると何やら話をしているみたいです。
「私達兄弟も枝に乗った写真を撮ってもらおうと思って」

そう言っているのはバンの雛(幼鳥)でした。初めてのご対面。こんな事もできます!とカメラの前で色々なパフォーマンスを繰り広げてくれるのです。

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バンの雛が枝に登るとは思いもつかず、ただただびっくり!けなげな出来事でした。
そして蝉が鳴かなくなった頃、子供達はすっかり大きくなって家族で池の中を自由に泳ぎ回っていました。

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めでたし、めでたし。 ここで話は終わるはずでしたが、更に1週間後の池に続くのでした。
親のバンが何かかなり長いものを弓の様にくわえてやって来ました。遠くから遥々持ってきたのは葦の様です。どうするのかと見ていると、池の真ん中にある草の中に運んで行きました。

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!!! そこには雌でしょうか、もう一羽のバンが葉の隙間からこちらを覗いています。巣作りの真最中、素材集めでした。 と、言う事はここでまた子育てをするみたいです!。これまたびっくり!。


「子供が可愛いと言うなら、うちの子だって大中小といるのですから撮ってくださいな」 とこちらからもリクエストがありました。

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池の な・か・よ・し 兄弟たちでした。



【追加】
新たに建築中のバンの巣の前に居るカルガモは、警備員説がコメント上で賑わっていますが、言われてみれば確かに。
更に御指摘の最強警備員もいました。それがこちらの画像、仁王立ち!です。

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「枝に登れば撮ってくれると言うなら、これで どうだ~~!!」と、
鋭い形相の白レンジャー。

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『水場にて  雪の上の雛』

。。。2回分を一つにまとめた長編です。 お覚悟を。。。

台風が次から次へと駆け抜けた月の前半。今回のお山行きも日毎変わる天気予報に翻弄され、鳥撮り計画は中止、延期、決行と目まぐるしく変わりました。

深夜2時出発、コーヒーと夜食のバナナで目を覚ましながら高速を順調に走行。 お山のワインディングロードにさしかかると、暗闇の中に富士登山の明かりが山肌にジグザグの線を描いているのが見えます。 車の外からはゴウゴウと風の音が聞こえ、木々は波を打って揺れています。

5時の五合目水場。風はこれまで経験した事が無い程強く吹き付けます、これでは小鳥達は飛んで来ません。 気温は14度、体感温度は更に厳しく下着は冬支度で待ちます。

2時間以上が過ぎても何も鳥は現れません、寒さが身に沁みます。 水浴びなんてもっての他。ならばこちらから風の少ない針葉樹林帯に探しに行く事にしました。

しばらく登り、息切れが激しくなった頃の道脇で出くわしたものは、何とホシカラス!。カメラを構えるもあまりの近さに後ずさり、盛んに鳴いて威嚇すると奥に消えて行きました。ハイマツの実を食べている食事中の事だった様です。

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思うに、手持ちの望遠レンズはズーム、後ろに動く必要は無かったのです。焦らずそのまま写せばもう少し長く見られたかもしれません。単焦点の望遠レンズばかりで撮っていると、とっさの時にズームレンズの使い方を忘れます(汗)


驚きの出会いは何回目かの散策の時でした。何処からか雛の鳴き声が聞こえます。そっとたたずんでいると、あちこち枝伝いで動いています。
「君は誰?」 それは初めて見るウソの雛でした。

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巣立ちして間もない様で、アクビをする顔が何とも可愛い!!!
しばらく離れた木の間から様子をうかがっていると両親が餌を運んで来ました。

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食事を与えると、溶岩台地に雛が現れました。みんなで3羽、様々に隠れんぼ。

そして『今日の一枚』がやって来ました。 雪の上のウソの雛です。

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雪はウソです、白い色はミヤマハナゴケでした。


かなり陽が高くなった頃やっと風も収まって青空が見えてきました。 気が付けば富士山頂の更にその上、天高く秋の雲がかかっていました。

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水場に戻ると、ちょうどウソ達の混浴中。ルリビタキの雌もお風呂の様子見です。

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遅い時間帯、ゆっくりと常連の小鳥達も出勤して来ました。今回は樹林帯の散策ばかりでしたから水場で写したのは極僅かでした。留守中は珍しいミソサザイも出たとか。
常連者達は、ホシガラス、ヒガラ、コガラ、カヤクグリ、ルリビタキ、ウソの皆さんでした。

午後からは麓の湖の水場へ。天気は良くても谷間は暗く、露出補正をしてもシャッターが上がりません。連射してもカシャ、カシャ、の単発音です。
厳しい条件でしたが、オオルリとその若、色の綺麗なキビタキ、エナガ、ヤマガラ等が出迎えてくれました。

オオルリはキビタキに追われ、なかなか止まってくれません。

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羽だけが青いオオルリ雄の若。きれいな瑠璃色になるには3年程かかります。

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Img_4870web8          いい湯だなぁ・・・

Img_4750web9          鮮やかな黄色とオレンジのキビタキの周りは秋色でした。


強風でどうなる事かと思った お山の二つの水場。初めての出会いを見せてくれました。
・・・終わり良ければ全て良し!

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