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2015年10月

『気が付けば エナガ』

木々の奥からチッチッチッ、と聞きなれたエナガの声がします。
シジュウカラの群れと混成で来る事が多いのに、今回は単独でかなり騒がしい大きな群れです。

カメラを構えると、柳の木を伝わって来るので撮影距離の良い所では全てが枝被りばかり。しかもこちらに向かって接近戦を挑んできます。
ちょっと待って、プレイバック!
接近戦に応じるレンズの持ち合わせがありません。望遠レンズで撮るには近すぎます。後ろに下ることも出来ません。
フォーカスが合う限界ぎりぎりを通過。仕方なくそのままアップの表情を撮ることにしました。

エナガは大好きな鳥でバードカービングでも10羽は彫りました。ここで会うならレンズを用意しておくべきでした。

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何も芸をしないけれど 顔にも表情が出ます。

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いつもの様にこまごまと素早く動きます。少しでも離れたエナガを撮ろうと思っているうちに群れは木移りして去っていきました。それはほんの一時のことでした。

【画像はクリックすると大きくなります】
ここでアップは終わりです。ここから先に進む人は長文を心して下さい。


『番外編 懲りない人』
脱獄不可能なアルカトラズ島刑務所の様な駐車場からの脱出編!。

それは2月のコミミズク撮りの事でした。 撮影は当然夕方近くまでかかり、駐車場に戻ると30台程駐車していた車が見当たりません。出入り口には鍵が掛けられています。締め出されてしまいました!。
ここは私有地を臨時的に駐車場に使わせてもらっている所らしく、連絡方法もわかりません。当然辺りには誰もいません。

地形は一辺が50m程の四角形。二辺は塀に囲まれ、他の二辺は幅2mの用水路に囲まれています。出入り口はチェーンに鍵が掛かった一か所のみ。取り残された車は2台。脱出不可能な駐車場と化していました。 もう1台の車の持ち主も戻ってきて二人で途方に暮れます。

長い時間が過ぎていきます。頭の中はウインドゥズ85ぐらいの画像処理能力で、対策探しが駆け回っていました。
辺りをオロオロ動きまわっていると、用水路の端に人が通れる様な幅30cm程の鉄板が渡してあるのを発見。これで007の様に片輪走行で渡れます!?無理です。

更に反対側の水路を探すと、やはり隅に同じ鉄板が渡してありました。頭の中に走る電気!。 二人で用水路の両側から土にめり込んでいた重い鉄板を持ちあげました。休み休み運び、何とかタイヤの幅に合わせて2つの鉄板を並べる事に成功したのです。

まだ難問はあります。堀に落ちない様にコンクリートの車止めが連続して行く手を塞いでいます。うまく乗り越えて鉄板に行かなくてはなりません。
ゆっくりと慎重にアクセルを踏みこみます。一人が誘導して前輪から車止めに乗り上げます。踏み込み過ぎると加速が付き、その先の狭い鉄板を外して堀に脱輪します。 前輪が超えると何とか底は擦らない高さでした。後は後輪、そして鉄板を渡ればクリアー!。

こうして2台の車はアルカトラズ島駐車場からの脱出に成功したのです。もちろん鉄板は何事も無かった様に元に戻しておきました。
幸運な事に取り残されたのが重い鉄板を運べる男二人だった事が成功に繋がりました。一人だったら脱出は出来ませんでした。
怒って締めた駐車場の持ち主の方、すみませんでした。でも翌朝見たらびっくりしただろうなぁ、マジック? 当然いるはずの車が何も壊さずに忽然と姿を消したのですから。

これが懲りない人の最初の事件簿でした。

END

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『薄暮のセイタカシギ』

近くの沼にセイタカシギが来ています。日没前のマジックアワーに撮りに行ってみました。 7、8羽居る中で直ぐに出会ったのは4羽の群れ、撮影はこの群れに決めました。

湖面は穏やかで静か、乳白色のこんな時が好きです。 丁度夕げの時間で干潟を歩き回っていました。

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Img_7725web         不思議と波紋の中だけが青く見えていました。

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シャッタースピードも厳しくなった頃、やっと飛びの姿も披露してくれました。

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突然群れは奥の対岸の方に飛んで行ってしまいました。そちらが塒なのでしょうか。
今日は夕焼けになるはず。順光で赤く染まる湖水と赤いセイタカシギを撮ろうと思っていたのに、それが今日の一枚の予定だったのです、残念。

しかしこの事が「忍び寄る危機」の救世主になろうとは、知る由もありませんでした。と書くと一躍ドラマチックな展開になってきます!(ことの顛末に興味のある人は最後の【懲りない人】を見てください)

ならば予定変更、夕陽を浴びてシルエットになるセイタカシギを撮ろうと対岸へ車で移動することにしました。

辺りは更に暗くなりシャッタースピードも姿を止めるのが精一杯。湖面は残照の中でわずかに残る青と刻々と勢力を延ばす赤がせめぎ合いをしていてきれい!。思わず「!!!」が漏れてしまう程でした。

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やがてセイタカシギのゆっくりとした歩みさえブレてくる様になってきました。ここで撮影了です。 後はひたすら日没までを魅入っていました。




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【番外編・懲りない人 Ⅱ】
セイタカシギを追って対岸に向かおうと駐車場まで戻ると他の車は全く見当たりません?!もしかしたら!。 駐車場は閉まる時間を30分も過ぎ、鎖と遮蔽版で閉鎖されていました。
頭の中をどうやって帰ろうか、明日の仕事を休んで車を引きとりに来るのか、瞬時に断片が乱れ飛んでいました。

その時、駐車場の隅で一人の男性が携帯電話を掛けているのを発見。もしかしたら?
「今、市の担当者に残車の連絡をして帰る所だった!。あと1分過ぎていたら絶対に出られないよ。閉まる時間を確認しなくちゃだめだ!!!」
何回も繰り返して明らかに不機嫌、かなり怒っています。 すみません×5 平謝りでカギを開けてもらいました。

セイタカシギが飛んで行かなかったら、まだ撮影を続けていた事でしょう。奥への飛行は「駐車場に戻った方がいいよ」と言うサインだったのかもしれません。セイタカシギと30分も待ってくれた管理人さんに感謝!でした。

タイトルがなぜ「懲りない人 Ⅱ」なのかと言うと、実は以前にも締め出され、「無人のアルカトラズ島の様な脱出不可能な駐車場」から脱出に成功した事があるのです。
えっ、そちらの方を知りたいって?ではそれは次回の【番外編】で。

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『ピラカンサと翡翠』

ピラカンサの実が赤く色付きました。
今回の翡翠公演はマチネ。 なのでお昼頃にスタンバイ。 もう少し後ろで構えたいのですが、この劇場には後ろの席がありません。

実の色はかなり出来上がった赤。 オレンジ色の頃が好きなのですが、前回撮りに行った時はカワセミは一度しか飛んできてくれずブログアップを見送りました。
これが10日程前のその時のピラカンサの実です。

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そして下が今回の赤。赤の進み具合と休日が折り合わなかった間にかなり熟しました。

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開演のベルも鳴らないうちに、突然翡翠色が水面を切り裂いてきました。 ここの主役を張るのはお嬢さん。
「女心と秋の空」です。 一日中無断欠勤したり、ピラカンサではない枝に止まってくれたり、フェイントをかけて通過したり、かなり翻弄してくれます。

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この日はご機嫌が良かったみたいです。レッドカーペットの上に立つとダイブを何回も繰り返して小魚捕りを披露してくれました。

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ここに来るのは一、二時間に一回程。その間は何処に行っているのか探しててみると、楽屋でも枝に止まって小魚を狙っていました。食欲の秋ですから。

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午後は逆光になるので反対側で構えるのですが、こちらと思えばまたあちら、今度のダイブは枝の向こう側で繰り広げてくれます。 なかなか思うようにはいきません、秋の空ですから。

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ダイビングをすると水面から一直線に飛び込んだ枝に戻ってきます。捕った小魚を「どう!」と自慢気に見せつけます。プリマドンナですから。

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もうすぐピラカンサの実をヒヨドリが食べに来ます。実が無くなる時、秋が終わります。

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『秋桜畑にて』

早朝5時の待ち合わせ。なのに催促の電話で目が覚めました。 しまった!しまった!しくじった!、起きた時がすでに待ち合わせ時間を30分過ぎていました。
時間には、だいたい、ほどほど、まぁまぁ、誤差内に正確 (*^^) なはずなのに。 あぁぁ、寝る時にセットした目覚ましのアラームはなぜか6時を指していました。

祭りが終わった後の静かになった田園に恒例の秋桜とノビタキを撮りに行ってきました。
ノビタキには、祭りの最中に「陽が昇ると人が増えてくる!」と言う刷り込みが出来上がっていたのではないでしょうか、朝の早い時間だけ限定のお目見えです。
出演時間は6時から8時過ぎまでの短い時間でした。

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秋桜畑に着いてカメラのセッティングをした途端に楽屋方面に去ってしまい第一幕はあっけなく数カットで終了。

休憩時間を挟んで第二幕の開演。 曇り空は撮影には絶好なのですが、気温が上がらないので虫達もまだ秋桜の上を飛んでいない様です。盛んに葉に付いた青虫を食べていました。
それでも今度のノビタキは朝食を捕るというより、あちこちキョロキョロしては彼女を探している様に見えました。

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         花冠に止まってくれました。

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今年は夏の猛暑の影響で発育が良くありません。二度蒔きもしたのでまだ蕾も多く、ちょっと控えめな秋桜畑となりました。
でもそれがかえって緑と桃のバランスを程よくし、小さいノビタキを主役にしてくれました。 これくらいの花が好きです。

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『残念 天神平』

今回は鳥の話ではありません。

群馬県水上のスポット天気予報は☀のち⛅。 問題は「のち曇り」の方でした。
この日は朝から快晴の上々の天気。 このまま晴れが夜まで続いて欲しいという一途の望みをもって谷川岳に向かいました。

昼は谷川岳一ノ倉沢の少し早めの紅葉を見てから夜の本番を待つ、と言うのが今回の予定でした。
一ノ倉沢までは往復8kmのトレッキング。 しかし、着いてみるとあんなに晴れていた空模様は早くも黄色信号に。 雲が峰を這って走り、魔の山のピークは見えたり見えなかったりです。
しかし谷を越えた後ろの山は快晴の中に姿を見せています。。。いきなりのカウンターパンチを食らいました。

沢には雪渓も残っています、このまま新雪に覆われるのでしょう。岩壁の紅葉は見頃、麓はこれからと言う感じでした。

Img_6661web          谷川岳  一ノ倉沢

ちっと油断するとこんな感じに雲が垂れ込めます。

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垂直の岩壁と雪渓と紅葉、一ノ倉沢ならではの光景でした。

ブナの林を見に更に奥へ2km 幽ノ沢を目指すことにしました。一ノ倉沢トレッキングで行ける道はこで終点を迎えます。峰にかかる雲はかえって岩壁の山々の凄さを際立たせているようでした。

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Img_6648webz          幽ノ沢の紅葉 更に雲は低く立ち込めます。

そして夜を迎える頃、上空は無残にも曇り。
それでも時折風が雲を押しやると星空が見えてきました。さっきまでは80%は断念しようと思っていたのに、星が少しでも見えると、来年への試しに決行してみようと言う想いにかられました。
谷川岳ロープウェイ乗り場では「現在、天神平の天候は曇りです。ご了承下さい」との無情のアナンスが流れます。

この夜は、今年最後の『天の川を見たことがありますか。谷川岳・天神平 星の観賞会』だったのです。
昨日の夜は快晴で満天の星空、なのに今夜は曇り空!。

標高1300mまで上がった天神平は時折雲の切れ間から星が見え隠れする程度の残念な夜となりました。気温7度、寝袋に入って空を見上げていても、時折隙間からしか見えないわずかな星では寒さが沁みてきます。
また来年チャレンジすることにして早々の下山となりました。

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唯一シャッターを切った天の川の一部でした。もちろん雲のわずかな隙間からの短い時間なので何処を写したのかはさっぱりわかりません。

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