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2015年9月

『赤い石と翡翠』

まだ陽が昇らない早朝、赤い石に止まる翡翠を撮りに行ってみました。
と言ってもそんな場面を予約していた訳では無く保証はありません。 いつ飛んで来るかも知れず、ましてや石の上に止まるかも判らない翡翠を待つには、過大な願望と忍耐、そして気力と体力が必要です。 この日は覚悟の鳥撮りでした。

時折小雨が降ったり止んだり、時が静かに過ぎていきます。
2、3時間待ちは当たり前、時には数日全く飛んで来ない日が続く事も有ります。
でもこの日はカメラをスタンバイしてから1時間程でやって来ました! それも鳴く事も無く突然のお出ましです。

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顔見せが終わると直ぐに朝食を捕りに楽屋裏に飛んで行きました。30分ほどするとくちばしに小さな魚をくわえて帰って来ました。

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この赤い石の上からも小魚を捉えるのですが水面に近いため一度上に飛び上がってから加速を付けて飛び込みます。でも近すぎて失敗が多いみたい。
そこでちょっと離れた楽屋のガマの穂に止まり、飛び込みを開始します。こちらが定番の餌場。
小魚を捉えると赤い石まで飛んでから食事タイムにします。赤い石は食卓の様でした。
また魚を捉えてやって来ました。

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9時頃になると水面は碧(みどり)色に覆われ、しっとりと落ち着いた色合いになってきました。

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この日の翡翠君はご機嫌な日だったみたいです。1回でも止まってくれればと思っていたのに、早朝からお昼前までに4回も飛んで来てくれる特別サービスデーでした。
アンコールにはコサギ君とのツーショットも用意してくれましたから。

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刻々と水の色は変わります。午後からは逆光になるので久々に早い予定終了となりました。



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『中秋の名月』

鳥撮りの帰り、慌てて荒川の川原に寄り道をしてススキを取ってきました。
今宵は十五夜 ささやかなお月見です。

東の空から  スイカの様なヘタのある真ん丸お月さんが昇ってきました。
7時前、レンズを向けていると何やら黒い影が横切って行きます。「鳥?」 思わずシャッターを切りました。
カメラのモニターを見てみると黒いシルエットは鉄鳥、双発の小型ジェット機。
それはETの様でした。

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十五夜は満月ではありません。明日が満月、それも「エクストラ・スーパームーン」と呼ばれる地球に一番接近する超特大のお月さんです。
午後11時頃、窓から見上げてみると、残念ながらもう雲の中に隠れてしまいました。 

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今日の鳥撮りの画像は明日になります。
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『あ~ぁ、桃色吐息』

もうノビタキが山から降りてくる頃。
里山にコスモスとの花絡みを撮りに行ってみました。
この時期の曼珠沙華渋滞を避けて早朝に田園に到着、赤い花見の人達とは別の方向に歩いて行きます。

するとそこには目を疑うばかりの光景が広がっていました。辺り一面緑色!あるべきものがありません。 いつもなら見渡す限り咲いているコスモスの花が全く見当らないのです。 あの桃色の花の波は何処へ行ってしまったのでしょうか。
出てくるのはコスモスを想う桃色吐息ばかり 「あ~ぁ」

地元の人の話では、この夏の猛暑の影響で発芽せず、蒔き直したので3週間ほど遅れているとの事でした。
ならば蕎麦の白い花を、と歩いて行くとこちらは未耕作の荒地が目立ちます。去年と違って作付面積は極端に少なく花もまだ咲いていません。

唖然 呆然  ~どうすりゃいいのさこの私。

それでも気を取り直して待っていると主役のノビタキが飛んできてくれました!。今朝がご当地初お目見えだそうです。一つだけ、最も重要な運は待っていてくれました。どうにかシャッターを切れそうです。

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人工の杭の周りには目に見えるほどの沢山の虫が舞っています、なので食事の飛行はごく狭い範囲で十分なようです。
杭には糞も付いており、この天辺が田園レストランの指定席です。

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赤く咲くのは・・・曼珠沙華
採取の妙技を披露してくれました。

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Img_5641web6           フライング キャッチ!

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時々は野原や畑に降りて別料理を注文します。

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こちらはまた別の杭。 絵になるもっと広い範囲を飛んで欲しいのですが、何度も杭から杭の八の字飛行を繰り返してなかなか離れません。。。。

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赤トンボ、曼珠沙華、ノビタキ、里の秋が過ぎていきます。。。

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『☆と星』

先日、富士山中腹の駐車場は登山者と鳥撮りの車で混雑のピークとなり、午前3時到着でも満車で帰る人もいたとの話が伝わってきました。

今回の鳥撮りは富士の水場です。 そこで夜の12時に五合目直下の駐車場に到着して夜明けを待つことにしました。車のシートをたたんでフラットにすると寝室の完成。かなり冷え込むので冬の服装とシュラフで車中泊です。

「!!!☆☆☆」 標高2300mから上空を見上げるとこんな夜空があったのかと思う程の満天の☆が煌めいていました。 天空には天の川が渡っています。 この日は新月で更に大気の影響も少ない高度、くっきりすっきり、まさに星祭りの夜でした。

そこで急遽にわか星空観察。 でも北極星を見つける目印となる北斗七星が見つけられません。星撮影機材もなく、星撮りの知識はおぼろげ、寒くてレリーズを持つ手がかじかみます。

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目が慣れてくると、うっすらと星の集まった乳白色の輝きが見えました。 双眼鏡で確認するとはっきりわかります。それは青白い星の集まり、プレアデス星団。
和名「すばる」。 初めて見る姿にちょっと興奮の瞬間でした。
鳥撮り用の500mmレンズで撮ったので神秘的な輝きは撮れず、まるで丸玉の集まりの様にしか見えません。それでも私にとっては、あの「♪さんざめく名も無き星たちよ」 初見初撮りの「すばる」なのです。

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明け方、ゴウゴウと落葉松が揺れています。鳥が出てくれる時間帯は雨と霧で山小屋待機となりました。天気予報は大外れ、朝の9時には大半の人が山を後にしました。ここからはひたすら待ちと忍耐の時間です。
そんな雨の中、気持ちをくんでくれたのか、別な星が登場してくれて気持ちを明るくしてくれました。

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星鴉は出演してくれてからも直ぐに二度出をしてくれました。でもよく見ると違う個体だった様です。一羽には足冠が付いていました。その後アンコール出演した一羽には足冠はありませんでしたから、二羽で水場に来たのでしょう。今回は星には恵まれていました。

待ちの時間にはヒガラが和ましてくれます。

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昼近くになると会いたかったもうひとりの主役、キクイタダキが水浴びにやってきてくれました。何処を撮っても可愛いが似合う日本で一番小さな鳥です。

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目まぐるしく変わる天気。深夜の煌めく星空、明け方の強風と予想外の雨と霧、天気予報とは真逆で昼前から回復して日差しも出たのですが、期待していた今年の夏の特別出演者イスカには会うことが出来ませんでした。出たりでなかったりの気まぐれですから。
「☆と星鴉、時々キクイタダキ」に出会えただけで満足のお山でした。

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お山を降りると、やはり待っていたのは中央高速25kmの大渋滞。今回は脇道を通らず堂々の渋滞中央突破を選択したのですが結果は予想通り。 もう絶対に低速上り線は通らないぞ!と誓ってブレーキを踏み続けたのでした。



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『アオバトの海へ』

日本は只今、雨季です。
秋雨前線は動かず日本列島上空に長期滞在中。おまけに台風まで呼び寄せて。 これもみんなエルニーニョが悪いのよ。しかも今年は史上最大のスパーエルニだとか。

怪しい空模様の合間をぬって貴重なお日様が顔を出してくれた日に湘南の海へと向かいました。
遅れた出発だったので到着時間は8時、光線の状況がいい撮影時間は残り少なくなっています。さらに朝は満潮には程遠く、潮が引いて遠くまで岩礁が露出している状況です。アオバトは沖の岩に降りてしまうので撮影条件は良くありません。
でも贅沢は言えませんから。。。

アオバトは30kmも離れた丹沢山系から海水を飲みに遥々やって来ます。100羽程の群れが次々と上空に現れてくれました。

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旋回しながら降りると思うとフェイントだったり、なかなか思う所の岩には止まってくれません、やっと正面の岩に来てくれました。肩羽の部分がブドウ色をしているのが雄です。
後は波が来るのを待つだけ!砕け散る飛沫と飛び出すアオバトが今日の撮りたい1枚です。

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それでもこの日はほどほどの波が立ち、命がけで海水を飲むアオバトとのバトルが撮れました。
よく見ているとアオバトの個性が出ています。波が来ても小さいと慣れていて全く動じない者、波が来る前に素早く飛び出す者、お付き合いの飛び出しをしてしまう者、飛沫の泡の中から飛び出す強者などはこちらが心配してしまう程。

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時間が経つにつれてアオバトのリーダーは何度も東側の岩に降りるようになってきました。そこは逆光、シャッターを切るとクロバトになってしまいます。 そして飛んでくる間隔も空き始め、そろそろこの辺が潮時となった様です。
お後がよろしいようで・・・

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Img_0927web11          この群れも塩分を取ると山に帰って行きました。

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【11日 追記】
今回の関東、東北を襲った記録的な豪雨により被害を受けた皆様に心からお見舞い申し上げます。
北関東は知人もおり、鳥撮りにもよく行く所で、こんな自然の猛威を受けるとは思ってもいませんでした。 災害のたびに思う自然からの非常に重い教訓ですが、一日も早い復興をお祈りいたします。

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『セッカ、出待ちのツバメ』

この日の降水確率は70%。霧雨が降ったり止んだり、もうはっきりしてよ! と言いたくなるモヤモヤの朝です。
あの悪夢のような猛暑、後半は日照時間の無い長雨の晩夏。。。程よいお日様が恋しくなります。 そう思っていたら、これはもう秋雨前線だとか。 う~~ん、もう秋ですか。

昼過ぎに雨も上がったので近くの田園にセッカを撮りに行きました。セッカは大好きな鳥です。小さくてむくむくの縫いぐるみみたいな体系、顔はちょい悪のやんちゃ坊主の様で、そこが可愛いのです。
チッ チッ チッと鳴きながら上空を波打つように飛んでいます。 やっと遠くの葉の上に止まってくれました。画像には雨筋が映り込んでいます。

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Img_7479s2web5         口の中の黒いのは雄だとか


セッカの出待ちをしている間、となりの畑ではツバメが黄色く色付き始めた稲穂の上を飛び交っていました。超特急つばめ号(国鉄時代の名で出ています)で来ると稲穂の上で急減速、フライングキャッチをして虫を捕まえています。

ツバメを撮るには必殺「ツバメ返し」の技が要求されます。まだ修行の身、撮ったことはありません。でもここの畑のツバメなら狭い所なのでキャッチの瞬間は速度が落ちます。もしかしたら撮れるかもと、トライしてみました。

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急激な方向転換を繰り返すのでカメラで追うのはかなり厳しく、フレームにロックオンすら出来ません。おまけに曇り空でシャッタースピードも上がらず。
それでも超特急つばめ号の力に引き込まれて時間と我を忘れていました。

「ちょっとぉ、誰を撮りに来たのさ!」とセッカが鳴きました。セッカ撮りでしたがなかなか近くに来てくれなかったので、ついツバメに夢中になってしまいました。 今度は好きな枝の上でかなりくつろいでいました。

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画面にかなりの雨が映り込む様になってきました。 本日はこれにて! 次は薄曇りの日に黄色い花が咲く頃、またトライする事にします。

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