« 2015年7月 | トップページ | 2015年9月 »

2015年8月

『混浴天然露天風呂』

初夏に生まれた幼鳥を撮りに水場に行ってみました。この日は怪しげな天気で、谷の水場は小雨が降ったり止んだり、長袖でも寒いくらいです。夏がもう終わってしまった様な気温でも小鳥達は水場に来てくれるでしょうか。

※今回は出演者の都合で枚数が多くなっています。適当にかっ飛ばして見て下さい。

カメラを構えても鳥さんはいっこうに露天風呂にやって来ません。最初に来てくれたのはここでは初めてのコガラでした。日陰は暗くてシャッタースピードは涙の1/15秒。

Img_3958web1

Img_2628zaweb2
一時間に一羽来るぐらいの寂しい出会いです。雨粒も落ちてきました。先客のカメラマン達も諦めて帰り、そして谷間には誰もいなくなりました。それでも一つの確信を持って待つ事にしました。小鳥たちは天気の悪い日でも「お風呂には入りに来る!」と言う事。。。

最初に一羽が偵察に来て、次にもう一羽、そしてまた一羽と来てくれたのはオオルリの雌の幼鳥。

Img_3195zweb3

Img_3543web4

Img_3424web5三姉妹一緒に。 いい湯だなぁ~

ゴジュウカラの幼鳥もここでは初見となりました。

Img_2807web6

Img_2812web7

昼近くになるとやっと谷間に光が届くようになりシャッタースピードも上がってきました。それと共に小鳥達が次々と来るようになったのです。
ここで共同天然露天風呂を紹介しましょう。最上段は大浴場、一段下はファミリータイプ、その左端は個人風呂となっています。天然湧水、年中無休、入場無料、混浴可!。
離れには別館平屋露天風呂もあります。静かに入りたい方にはおすすめの隠れ露天風呂です。そこにやって来たのはキビタキの雛の様です。

Img_3152web8

Img_3153web9

エナガもにぎわい始めた大浴場を避けて別館のお風呂にやってきました。

Img_3175web10

Img_6220web11

大浴場の方に来たのは黄色が鮮やかなキビタキです。彼は本館、別館と露天めぐりをしていきました。 カメラを向ける先が忙しくなってきました。

Img_3221web12

Img_3334web13_2

Img_3954web14_2

突然やって来たのはメボソムシクイの幼鳥。奥庭では見かけるのですがここでは初めての出会いでした。

Img_2889web15

胸の三角ネクタイが大きいのはヒガラ、お父さんに連れられて家族でやってきました。 一人用のお風呂に先に入っていたのはヤマガラ。 「あのぉ、私も入りたいのですけれど・・・」と話しかけているのはヒガラの幼鳥。 ヤマガラはマイペース。
しばらくすると露天風呂は大変なことになってきました。 ヒガラの団体さんが予約無しで来館してきたのです、まるでお祭の様な賑わいです。

Img_2958zweb16

Img_3078web17
大浴場もファミリー浴場も個人浴場も超満員、更に順番待ちも出るほど。満員御礼の賑わいです。 団体さんはその後も次から次へとやってきて、いつの間にかオオルリの雌とシジュウカラの幼鳥に変わっていました。

Img_6630web18

そして最強団体さん登場。みんなを蹴散らすと何処かの国の人達の様に、すざましい爆浴が始まりました。

Img_3867zweb19

Img_3885zweb20         露天風呂で記念写真も撮ります。


やがて団体さんも帰り静かになった頃、茶色い小鳥が水場の湧き出し口の穴から出てきました!。 よく見るとミソサザイの幼鳥です。 ここで生まれたのでしょう、塒にしているようで出たり入ったりを繰り返していました。
この水場では今まで一度も顔を見せた事が無く突然の出現にびっくり!。あまりの外の賑わいに浮かれて姿を見せたのかもしれません。

Img_3798web21

Img_3714web22         お風呂は個人風呂でのんびり派です。

Img_3807web22

やはり思いは現実となり出演者は過去最高の11種にもなりました。 肌寒い天気でも鳥達はお風呂が大好きですから毎日入りに来るのです。 午後からは待つ事も無く次々に登場してくれたので帰る時間を遥かにオーバー、一番の露天風呂撮影日和となりました。 ここで終われば良かったのですが、帰路、中央高速は大月から30km 渋滞の表示。ええぇっ!。

【画像はクリックすると大きくなります】

(今回は全ての出演者を一括紹介したので長~編になりました。見ていただきありがとうございました m(__)m  *小鳥が水浴に来るのは体に付いた虫を取り払うためと言われています、風呂好きからではありません。悪しからず)

| | コメント (6) | トラックバック (0)

『線の滝』

Img_2507webz           閑さや 岩にしみいる 蝉の声

かなり前から慢性的滝見症候群を患っています。 残暑厳しい日には”水の絵”でしょう!と言う事で今回は『滝!』。

夏休み最後の一日は群馬県南牧村へ。 山深い谷沿いに残るわずかな窪地にひっそりと人家が寄り添い、ひと山超えるとまた同じような集落に出合います。 集落へつながる川筋の道は狭く曲がりくねって車一台がやっと通れるくらい。 それでも村のたたずまいは、余分な物は無く素朴で清潔で美しいのです。家の軒下には冬に備えての大量の薪が積み上げられてありました。何か日本の村の原風景を見る様。
ここは滝の村とも言われており、至る所に滝を見ることが出来ます。その中でも一つの好きな滝に会いに行きました。

『線の滝』
狭い山道を縫うようにして、どこまでもどこまでも進むと行き止まりの谷にその滝はありました。名前はそのまんま何と平凡な事か。 もちろん「日本の滝100選」には載っていません、でも「私の滝ベスト10」には入ります。それは
シンプルでいさぎよく、媚びない。 単刀直入、感動がある。 岩を切り裂く姿は鮮烈。 周囲の岩や木のロケーション、落下する水の勢い、滝壺の形が三味一体となって美しい。

褒めればきりがないのですが、一言で言うなら「落差35mの おしo○」みたいな滝です(^^)

Img_2520web

Img_2536web


黒灰色の岩肌を一筋の水の線を描くように落ちていきます。水量は途中で切れる事もなく、まるで突き刺さる様に滝壺に吸い込まれていくのです。

Img_2534zweb2

Img_25313web

Img_2541web

岩を切り裂いて流れは続く。

Img_2544web

Img_2509zbweb        水は蝉の渓谷へ

*芭蕉の句は立石寺で詠まれたのですが、「蝉」の由来はここの渓谷の狭水の事とも言われています。句碑があるのですが詳細は解りません。


【画像はクリックすると大きくなります】

| | コメント (2) | トラックバック (0)

『ホオアカとアサギマダラ』

これは前回の続編です。
場所を草原に移してホオアカを撮ることにしました。思えばいつもホオアカは記事の助演男優でした。でも今回は初めから主役です。すると今まで見過ごしていた可愛い表情が見えてきました。。。

Img_23852web1

Img_2388web2

Img_2501web3         ホオアカは柄がカナディアン セーターを着ている様に見えます。


ヨツバヒヨドリの花の中にいました。花の泡ぶろに入っているみたいで、いい湯加減に一曲歌ってくれました。

Img_2392web4

Img_2398web

Img_2405web5_2

Img_2412web6_2

Img_2415web7_2

望遠レンズを構えていると行きかう人達から良く聞かれます。
「何を撮っているのですか?」  『花に止まる鳥を待っています』
「へぇ~」「あらぁ~」(来るかどうか判らない鳥をよく待っていられるわねぇ)とあきれた様子で去っていきます。
高原を散策に来ていたご婦人に尋ねられました。鳥の居る所を教えると、その人は止まっている黄色い花の名はハンゴンソウだと教えてくれました。

Img_2254web8

Img_2261web9

この高原のもう一つの魅力は、はるばる海を渡ってここにやってきたアサギマダラに出会える事です。 ヨツバヒヨドリの蜜が大好きで群れていました。
羽の淡い水色が透けて野原の緑と折り合ってきれい。

Img_2335z2web11

Img_2338aweb12

Img_2344web13

Img_2305web

アサギは青緑の浅葱色の事です。 初夏に南から北へ、秋は北から南へ、日本列島を縦断する渡り蝶です。 最南端は八重山諸島から台湾まで、海を越えて2000km以上も旅する蝶は世界中でアサギマダラしかいません。

なぜ、かよわい羽で海を渡るのでしょう。 もし私がアサギマダラなら、もし私が夏に霧ヶ峰辺りに居たら「2000kmも移動するなんて、海を渡るなんて・・・冬を越すのは房総半島のお花畠か、或は九州の温泉地に途中下車しよう」と思う事でしょう(汗) 

なぜ海を渡るのか? 一説では気温に敏感な蝶で、生き残るためには20度程の気温が必要らしいと言われています。 DNAが最適な気温を求めて海をも渡らせる。 そして南へ向かって行った蝶と、半年後に南から北へ帰ってくる蝶は別の蝶だとも言われています。まだまだ謎に包まれた蝶です。

Img_2356cweb
Img_5427web

Img_2379web16

Img_2382web17

遥々と旅をしてここで出会えたのかと思うと いとおしく思えます。
そして高原の風が冷たく感じる頃、今度は南への長く厳しい旅が始まります。いっぱい密を吸って元気を蓄えてください。



【画像はクリックすると大きくなります】

| | コメント (6) | トラックバック (0)

『ヤナギランとノビタキ』

涼しさを求めて今回も通い慣れた高原へ向かいました。 お花畑とノビタキの最終回は薄紫のヤナギランです。

思えば、レンゲツツジ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、そして今回のヤナギランと、まるで庭の様に高原に通い、花とノビタキのコラボを撮っていました。皆勤賞ものです。 高速を使っても片道4時間、休日鳥撮りなので帰りは渋滞覚悟、その熱意に応えてくれたのでしょうか  どの花も当たり年で迎えてくれました。

Img_2170web1           
ヤナギランとノビタキは一番難しい花と鳥の組み合わせです。この時期は育児中なのでなかなか花の近くには来てくれません。止まるとしてもか弱いヤナギランよりもしっかりした花に止まります。
双眼鏡で見るとノビタキは湿原の遠くを一家で飛びまわっていました。陽が昇り気温が上がり始めると花の周りに虫が飛び始めます、それを捕りに近くまで来るのですがヤナギランはスルーです。

Img_1876web          野アザミの蕾に止まります。

Img_1920ffweb          ウドにも止まりました、次は・・・

数少ないチャンスがやっと巡ってきました。

Img_1937zweb

Img_19283web

Img_1954eweb6

Img_1935zweb

お母さんは子供に餌を運んで行く途中の顔見せです。

Img_2019zweb

シシウドの花にはスタジオ写真の様に止まってくれました。

Img_2142web

Img_2126zweb

Img_2084web

草原では雛が近くにやってきました。かなり大きくなっていましたが、それでも餌はまだお母さんからもらいます。 あどけない顔でも時には威嚇したり、一丁前です。

Img_2230zweb

Img_2463web

Img_2477web

Img_2474web

Img_2187web          コオニユリ

マツムシソウも咲き、高原はもう秋の風の匂いがしていました。

Img_2194web_2

 

【画像はクリックすると大きくなります】

| | コメント (6) | トラックバック (0)

『ひまわり』

Img_0064web1
ひまわり畑の中に紅色のひまわりが一輪咲いていました。ブラッドレッドと呼ばれている種。海外からのひまわりの種の中に時々混じっているそうです。

少し前の出来事です。
近郊のひまわり畑を探しに田園地帯を走りました。休耕田の中に一面黄色のひまわり畑が広がっている!そんなイメージなのに一向に見つかりません。確かに「ひまわり祭」と書いたのぼりは見たので近くなのですが。

こうなったら適当に裏の田んぼ道を走るしかありません。すると・・・あちこちに広大な茶色い畑?が見えてきました。よく見るとそれは花びらの落ちたひまわり畑でした。
畑の持ち主さんの話では 「今年は半月ほど花の咲くのが早かったのと台風の影響もあって、祭りも期間前に終わってしまった」

それでも「名残のひまわり」の前で待つ事にしました。セッカの声は聞こえるのですが姿を見せてはくれません。しばらくするとカワラヒワの声が聞こえてきました。彼らにとっては花が落ちたひまわりの方が大好物ですから。

Img_0038webb2

Img_0024web3

Img_0076zweb4


カワラヒワは数羽でやって来ると直ぐに畑の中に飛び込んでしまいます。浮き上がってきた瞬間がシャッターの切り処。それでも神出鬼没でなかなかこちらが思う所には止まってくれません。

Img_3411web6

Img_0088web5_3

Img_3371xyzweb7_2

ひまわりには雀も似合います。

Img_0046web8

早朝でも日蔭の無いひまわり畑は容赦なく陽が照りつけてきます。数時間が限度。来年の再挑戦を誓って後にする事にしました。花絡みは時期が難しい。。。

【画像はクリックすると大きくなります】

| | コメント (6) | トラックバック (0)

『隣の隣のアオバズク』

地元の2ヶ所の神社のアオバズク、私とは波長が合わず、休みを待ってくれずに巣立ちをしてしまいました。

諦めていた頃、ちょっと遠いけれど湘南のアオバズク一家から「巣立ちしました!」と招待状をもらったので尋ねる事にしました。 詳しく教えてくれた鳥友さんに感謝です。

一抹の不安は、この日一家が住んでいる広場でお祭りがあるという事。祭りの始まる前が狙い目、早朝の空いている圏央道を走り抜けると近く感じます。先客は偶然にも親しい鳥友さんでした。アオバズク一家は何度か広場の木を転居したので、私だけなら見つけられなかったかも知れません。

この日、一家は難しい所に住んでいました。葉の間から見えるのは2か所だけ。母親と3羽の雛は一緒に固まって浅き夢みし。父親は高い離れでかすかな気配。小さな雛1羽だけが辺りを見回しながら動いてくれます。

Img_0480zaweb1

Img_0541web2

Img_1519web3


お祭り事は、お神輿とお囃子の山車が来てここで食事をとるとの事でした。チャンスかも。
祭りの勢いで目を開いてくれるのか、或は驚いて散ってしまうのか。
まずは子供神輿がお囃子に乗ってやってきました。
雛達は初めて見るものに「?」と興味を示しましたが、母親が動ぜず目も開けずにじっと構えていたので雛達も安心したのでしょう、直ぐになれてしまって今までのお休みモードに。

Img_1404web4_3

横からも見てみました!と、余裕も。

Img_4745webi36_4

Img_1152web5
あくびまで出る始末でアオバズク一家異常なし。

今度は威勢のいい大人神輿!。休憩場所も現住所の木の真下です。流石に雛はみんな目を覚ましました。繰り広げられる宴会にキョロキョロ。それまで奥で姿が見えなかった雛も下から覗きこみます。やっときましたシャッターチャンス。
それでも母親は慣れているのでしょう片目を開けただけ。「大丈夫よ、毎年の事だから。鳥畜無害」と言っていた様な。経験のDNAがそうさせるのでしょうか。やはり強く頼りになるのはお母さんです。

Img_1430web37

Img_1362web38

Img_1608web39

Img_1117zweb310

Img_1463web313

お祭の喧騒にも何事も無く平穏無事に過ぎて行きました。カメラマンは5人だけ。代わりに木の下には頻繁に子供連れが見に来ては歓喜。地元に愛されている大切なアオバズクの家族でした。



【画像はクリックすると大きくなります】

| | コメント (10) | トラックバック (0)

« 2015年7月 | トップページ | 2015年9月 »