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2011年7月

標高2227m Ⅲ

チュチュ、チュチュと鳴きながら 『メボソムシクイ』 がやってきた。
体長13cm。メボソとは眼の上の細い薄黄色の眉を眼に見立ててそう呼ばれているが、細くは無くまん丸の可愛い眼をしている。

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この鳥がやってくると水場が華やかになる。 水浴びも爽やか。
ムシクイと言う名前だけれど雰囲気は草食系。

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こちらは平地では冬鳥なのにここでは夏鳥の 『ルリビタキ』 の雌。

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ルリビタキは青が鮮やかな雄が人気があるが、微妙に色が交じり合った中に青い尾羽がきれいな雌が好きだ。
今年のバードカービングで彫っているのはこの鳥。
影になった奥の池に降りてきたルリビタキは暗い中に挿し色の青がちらりと鮮やか。

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この水場の本当の常連は 『ウソ』
口笛の様な澄んださえずりでやってきた。
喉の赤色がきれいな雄、体長15cm。

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ウソは水浴びをする前に撮らないと。水浴びの後では赤色が飛び跳ねてしまって絵にならない。
ペアで幾度となく現れてはマイペースで水浴びを済ませて行く堂々の貫禄の持ち主。

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水浴びは暑さだけではなく身体に付いた虫を払うためでもあるが、水場には次々と小鳥達がやって来て楽しいひと時を過ごさせてくれた。

えっ、もう一羽忘れてはいませんか?って。
もしかしたら「これ?」
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『ホシガラス』、実は早朝の出演予定時間に遅れてしまって見る事が出来なかったのです。
これは以前に撮った画像。
今度涼みに来る時は根性を入れて朝一番で来ます。
水場に来る一番小さな鳥と一番大きな鳥に逢うために。



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標高2227mⅡ 初撮り。

カラマツの森から池に向かって一直線にやって来る小鳥の影が見えた。
鳥達のコースは普通は近くの枝に一旦止まって辺りの様子を見るのだが、気づいた時にはもう池の中にいた。
えっ、何?
『ビンズイ』

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ファインダーの中の構図を考える暇もなく急いでシャッターを切る。
ビンズイは普段はここからさらに300mほど高度を上げた所にある登山道に出てくると聞いていた。
この池でビンズイを見るのは初めて、そして初撮り。

ビンズイもきっとこの暑さにたまらなくなって池に降りて来たのだろう。
丁度池の中はそこだけスポットライトが当たっているみたいに日差しが降り注いでいた。

全長15cm。 なかなか気の強そうな凛々しい顔をしている。
最初は水の中に羽を浸すだけだったが、やがてバシャバシャ羽ばたいて全身で水浴びを始めた。

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最後はダイナミックに顔ごと水の中に突っ込んでいく。
これが水浴びだ!とい言わんばかりの迫力にさすがの常連も近寄っては来ない。

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その余りの凄さに思わず苦笑!。

水浴びが終わると池の淵の岩に止まって涼しさの余韻を楽しみながら羽繕い。

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しばらく留まっていたが、また来たときと同じ様に前触れも無しに飛び去ってしまった。
一度だけの予期せぬ訪問だった。


ビンズイが去ると、チリリリリンと鳴いて『カヤクグリ』がやってきた。
ここでは毎年姿を見せてくれるお馴染み。

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カヤクグリの名前は冬に茅などの間をぬって餌を探すことから付けられたと思うが、夏は全くの別人。
高山のハイマツや岩場を飛び回って昆虫や種子などの餌を探している。

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全長14cm。 地味な鳥と言われているが、赤茶色のグラデーションのきれいさと鳶色の瞳には人知れずファンも多い。

カヤクグリの水浴びの後は次々とお馴染みさんがやってきた。



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標高2227m

昨日の朝は鳥見のために朝の4時起き、そして今朝はTVを見るために朝の3時起き。
睡眠時間は連日3時間。

サッカー女子ワールドカップ なでしこJAPAN 優勝おめでとう!
勇気と感動をありがとう。

眠い目をこすりながらTVを見ると試合開始からピンチの連続。相手シュートがクロスバーに当ったりサイドネットを揺らしたり、はらはらドキドキ。そして後半ついにゴールを割られた。

でもここから脚本を書いたような「なでしこストーリー」が待っていた。
数少ないチャンスを後半執念で追いついて同点。しかし延長戦でヘディングを決められてまた1点のビハインド。残り時間は後3分。
沈む気持ちを引き裂いたのは沢の鮮やかな芸術的同点ゴールだった。

突き放されても追いつく、けして最後まで諦めない事の大事さを見せつけてくれた。
そしてエンディングは神がかり的なPK戦での決着。

・・・最近は涙腺が弱くなってしまいました。


連休、この猛暑の中で鳥見を決めたが「涼しくて楽できる鳥見」はないだろうか(^^)と不純な考えで高速道路を走りながら急遽目的地を変更する事にした。
涼しいのは高いお山に限る!
朝7時、目的地の麓に来てみると早くも始まっていたマイカー乗り入れ規制。
そこからシャトルバスに乗り換えて雲海を見ながら標高2227mの高地へと向かう。

カラマツとハクサン石楠花の咲き乱れる高原の水場に集まる野鳥達をこれから数回に分けて掲載します


オープニングは 『キクイタダキ』
頭に黄色やオレンジの菊の花びらの様な冠羽を持つので菊戴、体長10cm、体重わずか4gの日本で一番小さな鳥。
ヨーロッパでは黄色い王冠を冠っている様に見える事から「小さな王」と呼ばれている。
動きは素早く撮影泣かせ、一時もじっとしていてはくれない。

かなり長い時間待っているとチリリリリッと鳴きながらカラマツの枝にやってきた。

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小さいだけに心も繊細、先客がいると姿は見せてくれない。他の鳥が居ないのを見計らってやっと水場に降りてきた。
黄色の冠にさらにオレンジがあるのが雄。

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        「暑い日は行水がいちばん!」

こちらは水面に姿を映す水鏡状態の雌。水浴びもおしとやかでしぐさが可愛い!

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ペアは仲良し、雄が迎えに来た様だ。

冷たい水に全身を浸すと、しずくを残してカラマツの森の中に飛び立っていった。
キクイタダキは今回ぜひ逢いたいと思っていた鳥、十分楽しませてくれました。


『ヒガラ』は水場に何度も現れてくれた。
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しかし度が過ぎると悪役になる。
キクイタダキが水浴をしているとヒガラがやってきて蹴散らしてしまう。
それを見ていたカメラマン達からは嘆きの声が。

それ以来、キクイタダキは他の鳥がいると現れなくなってしまった。
ヒガラはお構いなしに水場に数分おきにやってくる。
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Img_9989web3h_2          水浴びが終わると近くの枝でゆっくりと羽繕い。

カメラマンが言う。
「もうお風呂の回数券は無いよ、お帰り!」
「また常連だよ、もう撮ってあげないよ」

鳥の影が周りの木に見え隠れすると緊張が走る、お馴染みさんだと一気に薄らぐ。
「今見え隠れしているのは何?」
「ただの常連!」
「なぁんだ常連かぁ」

そのうちに周りにいる人達はヒガラとは呼ばずに「常連」と呼ぶようになってしまった。

ヒガラはここではすっかりヒール。(^^)



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翡翠の行水

先週はN県まで鳥見遠征。
でも目的の鳥は休日だったのか、出会う事は出来ませんでした。

杉の山はサンコウチョウのペアが何つがいも鳴いて飛び交い
てっぺんの松の木では巨大な巣の中で3羽のミサゴが巣立ちを迎えている。
そんな鳥の濃い山中。

渓流では翡翠が小さな岩の上で餌を採るでも無しに思案中。
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「ふぅ・・・暑い!」  バタバタと羽で扇ぎ始めました。
この暑さにさすがの翡翠も水遊びをしたくなったみたいです。
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飛び込みました。
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「あぁ、さっぱりした!。暑い日は行水に限るよ」 
撮っているこちらも飛び込みたくなるような猛暑の一日でした。


お世話になったH御夫妻、ありがとうございました。
出来ましたらいつかリベンジにお伺い致します(^^)


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青葉木菟

緑が濃くなる青葉の頃、東南アジアから渡ってくるのでその名もずばり「アオバズク」

かって最高のアオバズクの巣穴があった。(それは観察する側にとってなのだが)
大きな柳の木の低い洞に営巣していたアオバズク一家は、毎年雛が産まれるたびに幼い姿の全てを見せてくれていた。
散歩道のすぐ傍の木で巣穴は目線の高さ。まさかこんな近くで営巣しているとは誰も思わないだろう。
産まれて間もない雛の姿から巣立ちまでが完全生中継状態なのだ。

『森へ行こう』のタイトルバックになっている3羽の雛はその当時の画像。
白い産毛のままの雛の姿を初めて見たのもここだった。

しかし2年前の秋の台風でその巣穴のあった柳の大木は幹から折れてしまった。
もうアオバズクはこの近くには営巣しないかもしれない・・・

それでも去年アオバズクはやってきた。
今度は池の傍にある高い松の木、アーチとバルコニーのある洞を見つけて営巣してくれた。 (詳細は去年の7月のアーカイブを見てください)
今度の巣穴は残念ながら見上げるので雛の幼い姿は見えないが、巣立つ時のバルコニーからの姿は良く見える。とりあえずはホッと一息。

今年もまたその時期がやって来た。
親の雄が巣穴の傍の桜の木の上で雛の成長を見守っている。
昼は木の上で休んでいる事が多いが この日は黄色の虹彩をばっちり見開いていた。

可愛い雛がバルコニーに立つ日も近い。。。

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木の下を犬を連れた散歩の人が通ると目線で追いながら威嚇をする。
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今度はカラスが巣の近くに止まると臨戦態勢をとる。最大の難敵。
体を膨らませたこんなポーズも見せてくれた。

羽毛が重なるとハートの模様に見えるのが面白い。
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「本当に疲れるよ・・・あぁぁ 肩ボキボキ!」と言ったとか。
夕方の出勤に備えてのストレッチ。 開いた羽が透けてきれいだ。
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このままそっと巣立ちまで見守っていてあげたい。。。

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