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2010年6月

赤い鳥 見つけた!

ブナ林の中のアカショウビン(キョロロ)を求めて第二次遠征を計画。
でも地元の人の話では見られるかどうかは?運次第との事。なのであちこち場所を変えることに。  Img_8955web

         キョロロの住む森の向こうには果てしない雲海が広がっていた。

土曜日は曇りの天気予報なのに森の中は雨。キョロロの鳴き声も無く姿も見えません。他の鳥達もほとんどが巣立ちを終えて、森の中は静か。
この時期は葉も茂り、鳥の姿も見えにくくなっているのですが、遠くでコサメビタキとキビタキが鳴いてくれました。
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         コサメビタキ(風景の中の鳥、このサイズの鳥の画像が好きです)

アカショウビンでなかったら雨の中で鳥を待つなんて事は絶対にありえない、それほどまでしても毎年何度でも見てみたいという魅力を持つ鳥なのです。
午後になると声は何度も聞こえたのですが、この日はついに姿を見せる事はありませんでした。。。

次の日の早朝も森に着くと小雨が降りだしてきました。それでもカメラをセットしてひたすら待つ事に。ミソサザイの声に誘われてカメラを振った時、『その時!』が始まったのです。
「ここにいるよ!」とでも言うように、静かにキョロロは現れました。突然の事でいつ飛んで来たのかもわかりません。10mの至近距離。あの枝に止まってくれたらいいなぁと思っていた枝に止まっているのでびっくり!。今年初めて押すのキョロロのシャッターでした。
Img_1174web             緑の葉の広葉樹に止まるキョロロはきれい!Img_1288web

ギャラリーは3人だけ、連射するシャッター音が響いてもこちらの事は全く気にせず、ゆっくり、まったりと羽づくろいを始めます。しばらくするとセミを捕まえて食事タイム。今度は小川の中のエサを狙って飛び込みました。
小魚を捕まえると近くの木の上で「キョロロロロ・・・」。ビブラートのかかったきれいな癒される声が森中に響き渡っていきます。どうやら雌にあげるために呼んでいる様子。
しばらくしてシャッターを切り終わると、見知らぬカメラマンと笑顔のアイコンタクト。お互いに雨の中を待っていた甲斐がありました。

興奮さめやらぬ思いで画像の成果を確認していると、何とまた直ぐに現われてくれました!。今度も森の中から何の前触れも無く静かに飛んできたのです。
止まるのは又同じ枝。どうやらこの枝が気に入ったみたいです。さらに距離5mほどの近さの枯れ枝に飛び移り・・・あまりの近さにこちらがびっくり!。でも私達を気にする様子も無く、ダイブすると今度は岩魚を捕食。求愛のプレゼントにするのでしょうか。
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悲しい出来事

雛が孵って巣立ちを迎えるのを楽しみにしていたサンコウチョウの巣があった。
もう雛が誕生してもいい頃、そして8日から12日が過ぎると巣立ちを迎える・・・
2週間ほど前、森に偵察に行くと雄と雌が頻繁に交代で巣に出入りを繰り返していた。観察地点からは距離もほどほど遠く、鳥もストレスを感じないくらい。それでも証拠写真を数枚撮るとその場を離れ、後は日にちの経つのをひたすら待つことにしていた。

しかし、その巣穴に思わぬ事故が発生していた。数日前、いつも森を散策する知人から悲しい知らせが来た。巣が無いと言う。同じ頃に孵化を確認に行った人も巣が見当たらない、親の姿も無く、鳴き声も聞こえないと言う。

巣は落ちてしまったらしい。風雨に負けてしまったのだろうか。
この巣はヒヨドリに巣の下を突付かれて穴をあけられてしまっていた。それが弱体化の誘引になっていたとも思える。他の鳥や蛇などに卵が襲われる時もあるが、大抵は巣の痕跡は残っている。やはり何かの具合で耐え切れずに落ちてしまったのだろう。
巣は樹の皮や羽毛、苔などを材料にして外側をクモの糸などで固定したもので、巣を掛ける枝は三つ又の部分を使うことが多い。この巣は二又の枝に掛けられていたから元々が不安定だったのかもしれない。
サンコウチョウは二番子を抱卵する事は無いと言う。
巣が写っているため、雛が無事に巣立ちをするまで公開を控えていた画像がある。もう巣立ちを見る事が出来ないと思うと悲しい・・・そんな思いで、雄と雌の画像をアップすることにしました。

【追記 6/27】
巣の落ちた原因がわかりました。杉の木の枯れた枝に巣を掛けたため、枝が根元
から折れてしまったとのこと。地盤調査をしなかった建築ミスでした 残念。
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Img_0987web_2            青いアイリングと長い尾羽がきれいな雄
Img_1025web_3           雛を温めている雌。巣の右下が大きくえぐられている 

東南アジアでの大規模な森林伐採による環境破壊がサンコウチョウ減少の要因のひとつとも言われているが、日本に渡ってきてからも、巣が襲われたり、人災で放棄したり、災害にあったりで無事に巣立ちを迎えるとは限らない。そのような光景に直面したことがある。

2004年6月・サンコウチョウの雛が孵ったばかりの森を季節的には早い台風が襲った。心配になって明け方に森に駆けつけてみると、営巣していた枝は折れて雛は地面に落ちていた。巣を別の枝にくくりつけても親はもう戻ってこない。
手のひらの中に納まった巣の中には、まだ息のある幼い4羽の雛がいた。近所の人が保護して暖めたが結局救う事は出来なかった。これはその時の悲しき画像です。

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『月・日・星・ホイホイホイ!』
またあの口笛のようなきれいな鳴き声が森の中に響くのを願っていよう。

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大きくなったら「〇〇〇〇」になる!

深夜にサッカーのワールドカップを見た翌日、早朝の鳥見に行くのは辛い!。早起きが苦手な「夜更かしのフクロウ」にとって4時起きのミニ遠征は一大決心なのだ。
この日は2ヶ所の営巣状態を偵察に行く事に。

森に入ると「月・日・星・ホイホイホイ」の声がしているが、このサンコウチョウはホイホイホイだけが得意みたいだ。あまり鳴かないでアイコンタクトを交わしているのかな?。もう森の奥で抱卵していた。距離は遠いので撮影の影響は少ないみたいだが、数枚の写真を撮らせてもらうと退散。休みの関係で巣立ちは見れないけれど、無事巣立ちしたらこの時の画像をアップします。それまではお預けです。

次はもう雛が孵ってからだいぶ経った営巣地の偵察に。
山道の近くの松の木の上、こんな近くに営巣していいものかとこちらが心配してしまうほど。なのに下を通る人達は気づいていない。雛の小さい時は眼がアイスブルーになると言う、一度見てみたいものだが日曜鳥見人にはままならない。
真下からは近くても撮影するには遠く、デジスコの限界距離、写すと直ぐに離れる事にした。
「今は小さいけれど、大きくなったら〇〇〇〇になる!」と言っています。この雛は何になるのでしょう。マンガみたいな顔で可愛い!

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【続き】
いました。。。遥か彼方の赤松の木の天辺で睨みを効かせていたお父さん。
「何か、うちの息子に用事かね?」

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あまりにも遠く、トリミングしてもこの程度の写真にしかなりませんが載せてみました。

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赤い鳥いずこ

6月になると、恒例の「赤い鳥を求めて」遠征が始まる。第一次遠征隊はバードカービング仲間のYAさん、YYさん、現地で合流したIさんご夫婦も。
金曜深夜、雷と雨の中を出発。でも大丈夫、連戦連勝の強力なテルテル坊主があるからきっと明日は晴れ!。
朝5時に現地に到着すると「キョロロロロ~~~」の声が響き渡っている。何ともうアカショウビンが鳴いているのです。そこでまずは余裕の朝食を取ることに(でもこれが最大の失敗になろうとは誰も知らなかった)。コンロでお湯を沸かして味噌汁とおにぎり、食後はコーヒーまで飲んですっかりくつろいでいた。6時過ぎに撮影地点に到着すると「3分前まで居たよ、でも今は飛んで行ってしまった」との事。またそのうち来るさ、まだ時間はたっぷりあるから。

しばらく森を歩くと・・・いつもと様子が違っていることに気がついた。山肌には雪渓が多く、水芭蕉もまだ残っている。ニリンソウやリュウキンカがいたるところに咲き乱れ、それはこの時期に見たことのない風景。地元の人の話では2.3週間季節の歩みが遅いと言う。
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日陰は肌寒く、鳥の出も極端に少ない。キョロロは明け方に声を聞いただけでその後は姿も見えず声も聞こえず・・・沈黙。昼頃に近くで鳴いてくれたので今度こそと期待をしたのですが、鳴きながら頭上を通過してしまいました。

「アカ」と言う名前は同じだけれど、頭だけが赤い「アカゲラ」が白樺の木で子育ての真っ最中。盛んにペアでエサを運んでいました。もう直ぐヒナは巣立ちみたいです。

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キビタキも苔の上で盛んにさえずっています。色のきれいな固体なので、まだ子育ての生活に疲れていない独身なのでしょう。(ふん、余計なお世話!といっているみたいだ)
恋人探しの最中、かな。

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どうもこの遠征隊は優先順位の一位は鳥より食事みたいなのですが、さすがに次の朝は学習効果有り!。昨日の教訓:食事は移動中か見た後に!を守り、ペンションで用意してくれたおいしそうな笹寿司の朝食も食べずに6時前には撮影地にスタンバイ。
待っていると、何と今朝は5時半に飛んできたとの事。あぁぁ、先々と越されています。今年のキョロロの行動は全く分かりません。しかし今までは全勝のタイトルホルダー、きっと見られるはず。

去年の白樺の巣穴に行ってみると、今年はニューナイスズメが営巣していました。去年はコムクドリが、その前年はアカゲラでしたから、ここはなかなか人気のある物件みたいです。この借家って先着順?

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コサメビタキも子育ての最中、雄が巣でヒナを抱いている雌に盛んにエサを運んでいました。受け渡しは眼にもとまらぬ速さ。コルリは高い梢の上で苔を運んでは巣作り中。
近くの枝では「ハルセミ」の赤ちゃんが羽化したばかり。

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何度森の中を往復しただろうか、歩きつかれて敗色濃厚。
今回はもう帰ろうと決心した時、ドラマでは『その時!・・・』となるのだが、現実は?
やはり『その時!・・・』が訪れたのです。
僕の携帯の着信音が鳴った。ボタンを押すと澄んだキョロロの声が大きく何度も聞こえて来るのです。Iさん夫妻から「姿は確認できないけれど、近くで盛んに鳴いている」との連絡。疲れ果てた体のエンプティー・エナジーを使って1kmの道を逆戻りすることに。
ドラマではクライマックスに『しかし・・・』も起こりえる、現実は?
やはり『しかし・・・』も起きてしまいました。やっと到着するとIさんのカメラはあらぬ方向を向いているではありませんか!一瞬、嫌な予感が過ぎる。
「さっきまで鳴いていたのだけれど、もう声が止んでしまった!」

・・・帰り道の何と遠かったことか。

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こうなったら最後の楽しみはお昼の蕎麦しかありません。僕の好きなもの、蕎麦はもちろんだけれど、これが食べたかったのです 『そばの実のそば団子』
蕎麦団子をさらっと揚げて薄い蜜をかける、香ばしさと蕎麦の味のミックスが絶妙。二日間で何皿食べたかは秘密です。
「鳥より団子!」の遠征でした。


【ニュース速報・ はやぶさ が帰ってくる】

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