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2010年5月

一目惚れ

今年もあの季節が巡ってきた。
町中に張られたポスターを見るたびに胸がチクチクと痛むのだ。
もう6.7年前になるだろうか、近くの公園であったイベント会場で僕は「一目惚れ」をした。相手は清楚で頬を淡桃色に染めた純情可憐な乙女。
身の程知らずに即交際を申し込んだ。

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僕の住む街はバラの花が有名で、毎年この季節になると近くの与野公園で「バラ祭り」が開かれる。一目惚れをしたのは「さくら貝」と言う種類のバラの鉢植え。
その可憐な美しさに即売会で栽培方法を聞くと即購入。でも自分でバラを育てた経験など一度も無いのだから無謀な行動とも言える。
その年、可愛い小さな花たちは次々に咲き、癒しの時を与えてくれた。

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            【さくら貝】Dsc04096web_6
しかし次の年、愛情の数だけ花は咲かなかった。その次の年にはもう春は巡って来なかった。養分を与えても、土を入れ変えても。
何故か葉も落ち始めてもう僕の手には負えない事態になっているのを知った。
どうしよう!
急遽ランを栽培している花の先生の所に緊急入院を頼み込んだ。
後日診察したY先生から連絡があった。原因は貝殻虫に侵されていたとの事で、かなりの重症らしい。生死の狭間にいて助かるかどうかはわからないとの話。
今までどういう育て方をしてきたかと聞かれたので「箱入り姫から、自立した野生のごとくたくましく!をモットーに育ててきた」と答えたら、あきれ返ってそれっきり返してもらえなくなった。
入院は長期に渡り、命は救われたがとうとう療養生活の道に入ることに。今年でもう4年ほどになる。追い討ちをかけるように「どうせまた枯らしてしまうのなら彼女は養女にします」と宣言される始末。
それだけは止めてほしい、「一目惚れ」なのだから。

風の便りでは挿し木にして子供が生まれたとも。親はまだ接木の根から新しい枝が出ないので退院は無理との事だった。
今年も僕の「一目惚れ」は退院させてもらえない。・・・今頃花を付けただろうか。
と書いていたら、療養所から一枚の写真が送られてきた。

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姿は変われど、それは紛れも無く一目惚れのさくら貝。
そこには3つの蕾が付いているではないか。
数日後、もう花の咲く頃。
咲いた写真があればと問い合わせをすると・・・
「もう花は終わってしまいました。次の蕾は出る気配がありません。接木はどれも古くなっているので、しばらく花は見られないでしょう。世代交代も仕方ないかも・・・です」と書いてあった。

 ・・・今年も公園のバラの花がまぶしい。

 

 【追伸】

与野公園と近くの教会にはこのバラが咲いています。
オットー・フランク氏によって日本に送られた10本のバラから広まった『アンネのバラ』
蕾は赤色、開花すると黄色系オレンジ色、やがてサーモンピンクから赤色に染まるという。
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【追伸 お姫様と親衛隊】
7月16日、サナトリウムから「今朝の出来事」として一枚の画像が送られて来ました。見てみるとビックリ!
療養しているあの「さくら貝姫」に鎧カブトをつけた何物かがよじ登っているではありませんか。うーん、きっとこれは「さくら姫」をお守りする親衛隊に違いありません。
サナトリウムではこの後、甲冑の騎士に果物をあげてカイガラムシからの警護を頼んでくれたとか。
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さくら姫は、また蕾をつけていました!。 さすが名医。
でも、「近日退院」の文字はどこにも書かれていませんでした・・・。

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もうひとつの『とりぱん』シジュウカラ一家のその後

はな☆はな さんから画像が来ました。あのブロック穴にお住まいのシジュウカラさんご一家『もうひとつのとりぱん』物語の続編です。
はたしてブロック穴巣立ちの謎は解けたのでしょうか?。

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・・・ふと見ると、何かいつもとシジュウカラの親の様子が違います。
もしかしたらと思って慌ててカメラを取りに。
親は餌を口にくわえたまま巣には入らないでしきりに鳴いています。入り口から奥を見て、どうやらヒナの巣立ちを促しているようです。

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しばらくすると、ヒナ達が出てきました。巣立ちです!。
あるヒナは穴から出ると、短い飛距離でどうにかサッシの窓に着地しました。
小さな脚をめいっぱい開いてがんばります。

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あるヒナは壁に止まると、ヨチヨチ伝い歩きしてそのまま一休み。

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あるヒナは、何と干してあった私の布団の上に飛んできました。居心地がいいのか、そのままウトウト・・・産毛が風にそよいで可愛い!。

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庭に下りたヒナはそのままじっとしてポーズ。初めてのご対面です。「フゥ、疲れたぁ・・・」と言っているみたい。

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そしてトイの上に降りたヒナ達はお互いの初体験の無事を確認しあっているようでした。
「どうだった?」「うん、めっちゃ怖かった!」と言ったとか言わなかったとか。

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こうして9羽全員が無事巣立ちました。
巣穴を上から覗いてみると、底には割れた卵がひとつだけ。跡形も無くきれいで、やはり「立つ鳥跡を濁さず」でした。
シジュウカラのヒナはどうやってブロックの垂直の深い穴を上がって巣立ちするのでしょうか?という疑問の答えは・・・
壁を登った様子から「ロッククライミング巣立ち」が正解みたいです。

再度解説(ワタスゲ記):「とりぱん」とは。
岩手県に住むマンガ家「とりのなん子」さんが綴る、身の丈ワイルドライフマンガ。「とりぱん」の題名は、作者の実家や仕事場の庭に設置された野鳥のエサ台に置くのが主にパンであることから。日常の何気ない観察を鋭い視線とユーモア、暖かさで包み込む秀作です。現在単行本が好評、雑誌モーニングに連載中。

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続編・宇宙を飛ぶ鳥

今夜も空を見上げました。。。
16日夜の「2羽の宇宙を飛ぶ鳥」の航跡は、国際宇宙ステーション(ISS)と、ドッキングするためにランデブー飛行をしていたシャトル「アトランティス号」でした。その日の深夜無事ドッキング成功、すばらしい記念の鳥見となりました。
そして17日・・・20時07分、今夜は北西から現れると、金星と三日月の近くを通り過ぎ、反対方向の南南西に向かって飛んで・・・やがて宇宙の彼方に消えていきました。
「2010年・宇宙の旅」 野口さん、まもなく緑の地球に帰還です。
Img_0497web           17日夜の国際宇宙ステーションの航跡。右は月と金星

【追伸】
そういえば、思い出したことがある。
何年か前「しし座流星群」を深夜、同じ荒川の土手に見に行った時の事。
暗闇で一人カメラを構えていると、遠くから赤い光がチカチカ。
時折流れる流星を見ながら、だんだん近づいてくる赤い光も気になっていた・・・
案の定、チカチカした光は僕の傍に止まると、中から黒い影が二つ降りてきた。
今度は大きな懐中電灯を持って (まずいなぁ・・・)
『何しているの?』  「・・・流星群を見ているのです」
『リュセイグン?』  「はい、しし座流星群が今見えるのですけれど」
『? 一応、免許証見せてくれる』  「え?ええぇ!」
パトカーの警察官に、しし座流星群の話をして、けして怪しいものではない事を証明するのに、どれくらいのシャッターチャンスをロスしたことか。

教訓:深夜に夜空を見上げる時は、赤いチカチカした光にも注意しよう!。

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宇宙を飛ぶ鳥

鳥見友達のそのまた友達から、ISSの話を聞いた。「すごい!それって宇宙を飛ぶ鳥!、ぜひ見たい」
最近は夜空を見ることを忘れていた。僕の携帯の着信音が「夜空の向こう」だというのに(^^)それは関係ないか。地球から遥か400kmかなたの宇宙空間を時速28000kmで飛び、翼を広げるとサッカー場ほどある大きな鳥。仕事から帰ると真っ先に空が気になっていた。しかし何日空を見上げても厚い雲が垂れ込めてばかり。。。
その日がついに来た。16日夜、その鳥は北西から姿を現し、北北東で最大仰角58度、4分後に東南東の空に消えていくはず。
荒川の土手でカメラを構えてその時を待った。コンパスで方角を予測するがファインダーには何も見えない。長時間露出のコントローラーをカメラ屋に頼んでいたが、生産が出来ていないというので手でシャッターを押すしかない(涙)・・・初めて撮る鳥なのだからきっとブレブレ、半分はあきらめていた。
7時43分、鳥は現れた。鳥の名前は国際宇宙ステーション(ISS)。今、日本人宇宙飛行士 野口さんが乗っているのだ。光は初めは薄暗くオレンジ色に見えたが次第に高度を上げていくと光り輝いて一等星よりも明るい。僕は感動のあまりシャッターの手を離しそうになって、ただひたすら光点を追いながら見つめているだけだった。心は完全に子供に帰っていた。
でも不思議なことに国際宇宙ステーションの直ぐ後に、もうひとつの光が離れずについていく。それはランデブー飛行。あれは何だろう。宇宙ステーションの後ろにもうひとつの光があるなんて、そんな事は聞いたことがない。だとすると・・・接近しているスペースシャトルかロシアのソユーズ?。
仲良くどこまでも二つ並んだ光の航跡を見ながら、なぜか「月の砂漠」の歌を思い浮かべて見送っていたのです。宇宙の砂漠を行く金と銀の2隻の船。。。ロマン・大好き、感動の夜でした。
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斜め下のかすかな光は国際宇宙ステーションとドッキングするためにランデブー飛行するスペースシャトル「アトランティス号」では?。(全くの推測であてにはなりません。どなたか知っていたら教えてください)

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               これが宇宙を飛ぶ鳥。国際宇宙ステーション(ISS) 翼は太陽電池パネル

暗いので果たして二つの光が見えるかどうかわかりませんが、一枚画像をアップします。もし見えなかったら、想像の目で金と銀との二つの光の船を感じ取ってください。(画像をクリックして大きくして見てください)

その夜のもうひとつの画像。今夜は、こんな月と金星でした。
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フクロウは・・・続編

次男が巣立ちしました!。
夜には3男も巣立ちしたとの事。これでフクロウ3兄弟の巣立ちは終わりました。(?誰が♂だと言った?)
ここのヒナはみんな一度地上に落ちました(゚▽゚*)・・・つぶらな瞳と無垢のあどけなさが可愛い!(画像をクリックして大きな画面で見てください)

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『スズメのお宿』

毎日チャリンコ通勤をしながら鳥見をして「スズメが大好き」と昨日書いてくれたコメンテーター様へ。
本日コメントの返礼として「スズメのお宿」の画像をわざわざ撮ってまいりましたので献上いたします。

何気なく白樺の樹を見ていたら、樹の穴に小鳥が飛び込んでいくではありませんか。何かすごい鳥でも、とすばやくカメラを構えて見ると、スズメ。。。あっ、いやいや「スズメを撮りたいと最初から思って探し回り、構えていると・・・」の間違いです(;´▽`)。

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白の木肌に茶の衣装が似合います。白樺で巣作りの真っ最中とは、田舎に置いておくにはもったいない、おしゃれなセンスのスズメでした。(都会?ではブロック塀の隙間や雨樋の中に新居を構えているシジュウカラさん一家も居るというのに) 夫婦で忙しそうに巣の材料をけなげに運んでいました。
アップの顔も可愛い!と再発見。

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そういえば、「野鳥の森」にスズメの画像はありませんでした。初撮りです(´∀`)。

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GWのオオトリは、オレンジ色のトリ

夏鳥を求めて山間の渓谷へ渋滞覚悟で遠征してきました。
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谷底は深く、降りるには容易だけれど帰りのきつい登りを思うと・・・(汗)
渓谷への途中、湧き水が流れ落ちる岩場に白と紅紫の可憐な花が咲いていました。
「かれん」に弱い僕は早速激写。
するとご婦人が話しかけてきました。
「この花を撮りに来たのですか?この花はクモイコザクラと言って珍しい花なんですよ」
そうかぁ、「かれん」は花の世界でも珍しいみたいだ。
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まだ木々の芽吹きは浅いけれど、オオルリ達は澄み切った声で鳴きあっている。
滝のある渓流沿いをしばらく歩いていた時、苔むした対岸に鳥の気配。きれいな声も聞えてくる。
ミソサザイかと思って双眼鏡で覗くと、そこには鮮やかなオレンジ色が飛び込んできた!思っても見なかった展開に眼は・、心臓はバクバク。

「コマドリだ!」Mg_8574web2

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コケの上を走るように渡るので三脚にデジスコをつけていた僕には追うのがキツイ。一眼はリックの中で取り出す暇もない。それでも手動でピントを合わせながら追尾、夢中でシャッターを切りました。。。

帰りの登りはきつかったけれど、心が軽ければカメラと三脚の重さも忘れさせてくれます。

(*)クモイコザクラ:南アルプスや高山帯の深山、湿った岩場に生えるサクラソウ科の多年草。白い花はシロバナクモイコザクラ。絶滅危惧2種。

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フクロウは・・・

今回は家の近くの森に営巣したフクロウ一家。
広い河川敷の中に森があります、春・そのケヤキの樹に待ち望んでいたフクロウが来て営巣しました。

そして連休中にここでもヒナが無事に巣立ってくれました。
2羽らしいのですが、僕が見たのは長男?1羽。

1日目は高いケヤキの枝に、この日はまだ十分に飛べないためか、それとも一度落ちたのか、横たわった低い竹に止まっていました。
眠そうな眼を開けながら、頼りなさそうにきょとんとした表情が何とも可愛い!。

笹藪の中の隙間からそっと写すと早々と退散、休みの日に巣立ちしてくれてありがとう。大きくなったらまたこの森に帰っておいで、ここが君のふるさとだから。

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『とりぱん』

はな☆はなさんからメールで文と画像が送られてきました。居間から見える、隣家の深いブロック塀の穴に巣作りをしているシジュウカラ夫婦の話です。もうひとつの『とりぱん物語』

何気なく居間から外を見ていると、庭の梅の木からシジュウカラが飛んで行きました。と思ったらブロック塀に吸い込まれるように消えたのでびっくり!。

Dsc01348web_1a_3 これが巣にしているブロック塀の穴。
シジュウカラがやってきました。盛んに穴の中を覗きこんでいます。

Dsc01350a_3 どうやら♂と♀が
交代で頻繁に出入りを繰り返しているみたいで、この後、深い底に下りて?落下していきます。

Dsc01274web_a 出てきました。
♂が飛び去った後にそっと穴の中を覗いてみたら、底に♀がいてびっくり!
穴の中はきれいに巣材が敷かれていました。

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餌をとる場所は別みたいで、毎回♂は北へ♀は南へ向かいます。
夫婦が飛んで行った後に上から巣穴を覗いてみると、何と孵化して間もないと思われるヒナの姿が見えました!。シジュウカラは21日で巣立ちとあるので、5月21日前後を気をつけて見てみます。
それにしても、ヒナはどうやって1mもの垂直の深い穴を登って巣立つのでしょうか?不思議です。

と、書いてありました。
「ヒナのロッククライミング巣立ち」は僕にもわかりません。(≧∇≦) 

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森の家族のその後・・・

あのトラフズクの一家はその後はどうなったでしょうか。今日行ってきました。
すると両親の見守る中 お昼ごろ無事に巣立ちしました!

雛は母親が見守る杉の木の高い巣の上にいて私には3羽の確認だけ。下からは全くと言うくらいに見えず、鳥見人には姿を見せない見事な巣作りと巣立ちでした(;_;)。
これなら外敵に襲われる事も無く元気に飛び立つのではないでしょうか。

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雛の黄色い眼だけがぎょろりと見えて、小さくても猛禽の風格(画像は涙)

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